ドクター牧瀬のアトピー性皮膚炎完治療法ガイド

ここまで述べたことに注意すれば、間違いなくアトピーは改善します。なぜなら、原因その ものを解決しているからです。そして、これから述べるサプリメントを補えば、治癒の速度は倍化します。

重要度の順番に述べていきます。そして、先にも書いたように、まずはフラックスシードやサルバに多く含まれるオメガ-3不飽和脂肪酸です。これらをこれから述べるサプリメントよりも優先してください。


①フラックスシードやサルバ(フラックスシード・オイル、サルバシード・オイル)

これについては、7-2.アトピーの本当の原因2(対策) → 6)フラックスシードからオメガ3をとろう! や、7-3.アトピーの本当の原因3 → 4)Th1/Th2バランスの是正 → ①フラックスシードのところを読んでください。アトピー治療には最も重要なサプリメントです。


②ビタミンC:5グラム~15グラム/日 3~4回に分けて

ここで、注意していただきたいのは、ビタミンCの量です。ミリグラムではなくグラムです。つまり、大量に摂りなさいということなのです。

粉末のものであれば日に小さじ2~3杯ほど摂るべきです。粉末のビタミンCは、小さじ一杯が約4~5グラムですから、それを朝、昼、晩、と一杯ずつ摂るのです。いったん、アトピーを発症させてしまったら、これほどの量を摂らなければ、効果はありません。

また、これだけの量を摂ると、腎結石をおこすという無知なことをいう医師や薬剤師がいますが、その心配は無用です。これだけの量を摂ると下痢をおこす人がいますが、その場合は、徐々に量を増やしていけばいいでしょう。

また、一時的にアトピー症状が悪化するようなことがありますが、それはまさに好転反応ですから、心配しないで、この場合も量を少なくして、徐々に増やして下さい。アトピー症状が非常に改善したあとは、維持量として日に3グラムは摂って下さい。

ビタミンCは抗酸化剤として非常に優れており、フリーラジカルをたたいてくれ、また副腎でのコルチゾール(ステロイドホルモン)の分泌を促します。

このステロイドホルモンは自分のホルモンですから、副作用なしに安全に炎症を止めてくれます。また、ビタミンCは後述するビオチンの吸収率を高めます。

また柿の葉茶も熱に強い形のビタミンCが多いので、非常にすすめられます。

さらに、このお茶の利点は、アストラガリンというフラボノイドを含んでいることです。このアストラガリンはさらにケンフェロールというフラボノイドに変化し、それがTh1/Th2のバランスを正常にするのです。

よく、ペットボトルに水を入れて持ち歩いている人を見かけますが、そこに柿の葉茶を入れて、飲むようにすればいいでしょう。


ここでフリーラジカルという専門用語がでてきましたので、アトピーの発症にも深く関係していますから、簡単に説明しておきます。読むのがたいへんだと感じる人は飛ばして下さってけっこうです。

フリーラジカルは、対になっていない一個だけの電子を最も外側の軌道にもっている非常に不安定な分子をいいます。それは、対になる電子を他の分子から奪い、安定な状態になろうと過激に動きまわります。フリーラジカルに電子を1個奪われた分子は、それ自体がフリーラジカルになり、連鎖反応的にフリーラジカルをつくりだしていきます。

活性酸素は、フリーラジカルになった酸素分子(スーパーオキシドO2・-)やヒドロオキシラジカル(HO・)、またフリーラジカルではありませんが、H2O2 (過酸化水素)、一重項酸素(1O 2)というような他の分子と極めて反応しやすい状態になった酸素をひっくるめていいます。

それらが人体に有利に働くときは、体外から侵入してきた細菌やウイルスといった異分子を殺して人体を守ってくれる役目を果たし、なくてはならないものなのですが、正常な細胞のDNAまで傷つけることがあるのです。

この活性酸素とフリーラジカルがアトピーを悪化させる一つの原因となっています。活性酸素で酸化された過酸化脂質が皮膚の角層に付着し、皮膚細胞を徐々に破壊しバリア機能を低下させるのです。

では、この活性酸素から身を守るにはどうしたらいいのでしょうか。すでに人体は防御の手立てをもっているのです。その代表格がSOD(スーパーオキシド・ディスミュターゼ)で、その他、グルタチオン・ペルオキシダーゼやカタラーゼという酵素なのです。

こういった酵素の活性酸素に対抗する作用を抗酸化作用とよんでいます。これら三つの酵素だけでなく、抗酸化作用を有する物質は自然界に非常に多く存在し、総称して抗酸化物質とよび、活性酸素を除去してくれるので、英語では「スカヴェンジャー」、つまり「掃除人」ともよんでいます。

特に光合成を行なっている植物は毎日、大量の日光を浴びながら体内で膨大な量の酸素を発生させていますから、活性酸素もそのぶん多く発生し、細胞のダメージを除去するためにふんだんに抗酸化物質を持ち合わせていなければいけません。

したがって植物の葉、幹、果皮には非常に多くの量と種類の抗酸化物質が含有されています。βーカロテン、リコピン、ルテインに代表されるカロテノイド。

最近話題になっている赤ワインに含まれている、アントシアニン、タンニン、カテキン、シンプルフェノールといったものもそのたぐいです。健康になるには果物や野菜をせっせと摂りなさいというのは、実はそれらに含まれている抗酸化物質を摂りなさいということに他ならないのです。

そして体の酸化を防ぎ、錆を取りなさいということなのです。特に色の濃い緑黄色野菜が良いといわれるのは、その色素に抗酸化物質が多く存在しているからです。伊達や粋狂に植物はカラフルな色彩をまとっているわけではありません。

活性酸素から身を守るために、大量の抗酸化物質を自らの内に有しているからなのです。

ヒトの細胞もSOD、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、カタラーゼなどを持っていますが、それだけではストレスの多い現代ではとても足りません。

特にアトピー患者さんの場合、外から補ってあげる必要があります。しかし、SOD、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、カタラーゼなどは分子量が大きすぎて、腸では吸収されません。そこで、分子量の小さい、ビタミンC、E、セレンなどが必要なのです。

以下、ビタミンの話がたくさんでてきますが、もっと詳しく知りたい人は、ぼくが書いた本《医者に殺されないための「実践ビタミンサバイバル》ビジネス社刊1680円(税込み)をお読み下さい。5年前に書かれた本ですが、そのときからすでにCoQ10やα-リポ酸について述べているビタミン・ミネラルのパイオニア的な本です。

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