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アトピー性皮膚炎の完治を目指して

 

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ4万人以上のアトピー性皮膚炎を診察した 結果の、最新・最高のアトピー治療法です。しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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Treatments for Atopic Dermatitis

先が見える治療

次の患者さんからのメイルに、アトピー性皮膚炎の治療の現状が、見事に濃縮されています。

「昨年の8月までは大学病院でキンダベート(顔)、リドメックス1・ワセリン2の混合(体)、アンテベート1・ワセリン2の混合(体のひどいところ)を処方されていたのですが、 ただ渡されるだけの先が見えない状態が何年も続いていたこともあり、漢方の先生に相談し脱ステロイドを試みたものの、半年たった現在行き詰まっています」



つまり、先が見えないのです。

しかし、あきらめないでください。ここに書かれている食事療法、サプリメント、解毒方法、ちょっとした生活習慣の工夫で、必ず先は見えてきます。

そして、脱ステロイドに固執しなくても、自然にステロイド軟膏を使わずにすむようになってくるのです。

また、ここに一つの問題点があります。それは、患者さんたちの「アトピー性皮膚炎は脱ステロイドしなければ治らない」という、非医学的な思い込みです。 これは、ほとんど妄執となってしまい、何が何でも脱ステロイドしなければいけないという、一種の強迫観念にまでなってしまっているのです。 しかし、これには何の医学的根拠もありません。

脱ステロイドをするからアトピーが治るのではなく、体の中から改善されていくうちに、自然に脱ステロイドが可能になる

というのが正しいとらえ方なのです。 脱ステロイドへの倒錯とまでいえる奇妙な妄執がはびこっているのは、患者さんを「先が見えない」状態にしておいたままの、わたしたち医師の責任でもあるわけです。

 そして非常に逆説的なのですが、懸命に脱ステロイドを目指すよりも、むしろうまくステロイドを使いこなす人の方が、結果的には速やかにステロイドを卒業できるのです。

アトピー性皮膚炎(ここからアトピーと省略)の患者さんの最大の関心事はステロイドです。この質問で始まり、この質問で終わるといっても過言ではありません。

したがって、ここではっきりしておきましょう。“ステロイドはアトピーの味方です。”

こういうと、なーんだ、ドクター牧瀬もただのヤブ医者だったのかといって、ここで閉じる人がいるかもしれません。
 しかし、最後の最後まで読んでください。あなたの忍耐は必ず報われます。これから述べるアドバイスはあなたの、あるいはあなたの家族のアトピー症状をきっと著しく改善してくれるでしょう。 ステロイドが含有されている軟膏でも、使うタイミングと量さえ間違わなければ、決して危なくはないのです。

こういうセリフは、アタシを、オレを、ステロイド漬けにした医者から耳にタコができるほど聞いた!と言うなかれ。
最後の最後まで読破されたし!

ステロイドを経口的に服用するのと、皮膚に塗るのとでは、その副作用の現われ方が天と地ほど違います。そこを無責任なマスコミの報道に惑わされて、すべてのステロイド使用がいけないと勘違いしていらっしゃる患者さんが、あまりにも多すぎます。

この誤解に良識あるドクターたちはたいへん迷惑しているのが現状です。治療が非常にやりづらくなったのです。いちいち説明しなければいけません。 その分、治療に当てる時間が少なくなってしまいます。

 ステロイド外用薬(つまりステロイドの入っている軟膏)を皮膚に塗布して、経口的に服用したり注射したりして体の中に入れた場合の内科的副作用をおこさせるには、 それこそ大量のステロイドの外用をしなければいけません。

現実には、ステロイドの外用でムーンフェイス(満月様顔貌)、胃潰瘍、糖尿病、うつなどといったステロイドの内科的・精神科的な副作用はほとんどおこらないのです。 ステロイドが入っている軟膏で生じる、現実的な副作用は皮膚の炎症と萎縮です。目の回りにステロイド軟膏を使用したために白内障がおこると、記述されている皮膚科の教科書がありますが、臨床的事実としては非常にまれです。

もっとも、アトピー患者さんが白内障、網膜剥離、角膜潰瘍、円錐角膜にかかりやすいのは事実で、ぼくもそれに注意して、定期的な眼科の受診を患者さんにすすめますが、 それはステロイド軟膏の副作用とは違った理由でおこるのです。表皮も、目の角膜外層・水晶体・網膜も、発生の時期には外胚葉から分化します。
つまり、同じ組織から発生するわけで、詳しい理由は未だに不明瞭ですが、皮膚も目も起源は同じで、活性酸素の悪影響を非常に受けやすいということが一つの理由だと考えられます。 それと、顔面がかゆいので目の回りを激しくたたくことにもよるかもしれません。

特に白内障はアトピー患者さんには多く、10代~20代にかけて発症の比率が高いのです。眼科医曰く、アトピーに合併する白内障には特徴があり、角膜中央部にヒトデ状・星芒状のびらん混濁が見られるそうです。アトピーでは白血球の好酸球が増えますが、その主要塩基性タンパクが酸性脂質と結合して、水晶体上皮細胞を障害するようです。

 また、ステロイド軟膏で色素沈着が生じるともいわれますが、これもおかしなことで、本当のところは適切な治療をせず、皮膚の炎症を長期間コントロールしなかったのが原因です。 ステロイド軟膏を長期的に使用すると、皮膚の角化細胞の炎症性サイトカインの一つであるIL-1の作用が増強され、それが皮膚炎おこすことと、線維芽細胞という新しい皮膚をつくる細胞の働きが抑えられ皮膚の萎縮がおこることです。(サイトカイン:多数の異なる細胞に働きかけ、細胞間相互作用をおこすタンパク質)その結果、ちょっとした刺激で皮膚はたやすく破れ、かゆいこともあって、すぐにかいてしまい、よくアトピー患者さんに見られるように、血だらけになってしまいます。
しかし、これは数ヶ月から数年に渡りえんえんとステロイド軟膏を塗っていればということで、短期間であればまず問題はないのです。

つまり短期決戦の要領でステロイド軟膏は使われるべきなのです。

このサイトを読んでいる人のなかには、すでに何年もステロイド軟膏を使い続け、皮膚の萎縮や炎症をおこしている患者さんがおられるはずです。何度も脱ステロイドを試み、リバウンドに苦しめられ、結局はまたステロイド軟膏に頼るということを繰り返してきた人が、重症アトピー患者さんにはかなりおられます。

しかし、必ず先が見えるのです。

かなり膨大な情報量ですが、少し我慢して、全文を読み通してください。 そして、ここに書かれてあることを少しでも実行されると、必ず何らかの改善が体験できるはずです。たとえ完治しなくても、8割近くは改善されます。

注意:脱ステロイド軟膏のためにケナコルト(化学名:トリアムシノロンアセトニド)を筋注する医者がいます。服用するのではなく、注射で打つのです。 こういう治療を何度も受けると、たしかにステロイドの副作用を恐れなければいけません。
ケナコルトは純然たるステロイドホルモンです。ケナコルト軟膏やケナコルト・ローションは、問題はありません。しかし、注射と軟膏・ローションは天と地以上の違いがあります。 そこのところをよく注意してください。
もし、あなたが注射を打たれ、スーッとアトピーがひいてしまったら要注意です。成分にステロイドが入っていることがあります。
医者に問いただしてください。半年に二、三度、そういう治療を受けてもほとんど問題はありません。年に一度、ケナコルトの注射を受けると、その年は、花粉症がまったくでないという人もいます。それは、それでいいのです。現代医学をうまくつかっているのです。しかし、わずかな期間に何度も注射されるようでしたら、注意してください。
またステロイドが入っているにもかかわらず、ステロイドが入っていないといって使われている軟膏も存在します。特に中国から入ってくる軟膏やローションには絶対に手を出さないでください。
欧米のアトピー専門医にかかるツアーなどでも、よく内容を調べてみると、悪化時にはステロイドを注射するところがあります。参加されるのなら、よく、内容を検討してからにしてください。


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