降圧剤について(1)

 

 もうすでに降圧剤を服用されている人がおられるはずで、なかには二種類以上の降圧剤を併用されている人もいるかもしれません。そういった人のために組合せの禁忌を書いておきます。超多忙の開業医の中には、併用して出しては危険なことがあることを知っていても、うっかり気づけないこともあるからです。

≪危険な組み合わせ≫
ACE阻害剤(インヒベース、レニベース、カプトリルなど)⇔ スピロノラクトン(アルダクトンA) ACE阻害剤(インヒベース、レニベース、カプトリルなど)⇔ 六味丸 β-ブロッカー(インデラール、カルデナリン)⇔ ヘルベッサー

 また、服用に十分注意しなければいけない降圧剤もあります。
β-ブロッカー ⇒ 喫煙する人、インスリンを使用している人、気管支喘息、閉塞性動脈硬化症の人は服用しないでください。
降圧利尿薬のフルイトラン ⇒ 膵炎(酒飲みに多い病気です)、副甲状腺機能亢進症(高カルシウム血症)には禁忌です。

 それから特に健康オタクの人で、ビタミンCは生(なま)からとるべきだとして、グレープフルーツジュースをのんでいる人は次のことに厳重に注意して下さい。他のジュースはかまいません。グレープフルーツに含まれている数種類のフラボノイドの特殊な組み合わせは、カルシウム拮抗剤のフェロジピン(スプレンジール、ムノバール)の血中濃度を急激に三倍にし、狭心症や心筋梗塞をおこす可能性があります。

 また、抗ヒスタミン剤のテルフェナジン(トリルダン)の代謝に影響を与え、不整脈を惹起させることがあります。
たったグラス二杯のグレープフルーツジュースですら、これらの薬の組合せで、死に至ることがあります。つまり、高血圧、喘息、じんましん、アレルギー性鼻炎などで薬を服用している人は、グレープフルーツには手をださないことです。

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