減塩が大切だと説教する教授

 

食塩

 食塩の過剰摂取は血圧を上げます。したがって、食生活で減塩が重要です。しかし、これを実生活で守れるか守れないかは、まったく別問題です。先に書きましたように、90%近くの医者本人たちが、実際のところ、食塩の制限をまともに実行していないのですから。

 「減塩」が大切ですよと説教する医者には、「先生、あなたご自身は、減塩に気をつけられていますか?」とたずねましょう。私がこう質問されると、「気にしていますが、目標値は守れていません」と正直にお答えします。しかし、そもそも、最初から「減塩」指導はしません。実生活ではほとんど不可能であると考えていますから。

 特につきあいで外食の多いサラリーマンなど、絶対といっていいほど減塩は実行できません。唯一可能な減塩策は、麺類の汁やみそ汁を半分残すか、せいぜい自宅の食卓にある醤油を減塩醤油に変え、味つけはおくさんに頼んで、その減塩醤油でやってもらうくらいです。それにもかかわらず、食塩制限は厳しく、8グラム以下にしなさいとしゃーしゃーとのたまう大学教授などは、私はしんそこ、現実を知らない人たちだと思います。

 いったい実際にどうやって、毎日の食事に含まれている食塩を測定するのでしょうか?
たしかに、レストランで出されるビフテキ一枚には何グラムの食塩、餃子一人前には何グラムの食塩、味噌汁一杯には何グラムの食塩といった、指導があります。例えば、

カニ風味かまぼこ 30g中……… 0.7g
魚肉ソーセージ(1本)50g中 ………… 1.1g
ロースハム(1枚)うす切り ……… 0.6g
ウインナー(3本)45g中 ……… 0.9g
ベーコン(1枚)20g中 ………… 0.4g
さつま揚げ(1枚)50g中 ……… 1.0g
焼きチクワ(100g)1本 ……… 2.4g
麺類(1杯)……… 4g


 しかしカニ風味かまぼこ1つにせよ、ロースハム1枚にしろ、製品によって千差万別です。0.7g(カニ風味かまぼこ)+1.1g(魚肉ソーセージ)+0.6g(ロースハム) x 2 (2枚食べたので) + ---- と、足し算していきますか? こんなこと毎日、毎日、やってられますか? 生きるか死ぬかの病気であれば患者さんは必死になってやるでしょう。しかし何ら自覚症状がないのに、しかも、同僚か、お客さんのいる前で、こんな計算をする人間がどこにいるでしょうか!! まとまるはずであった商談ですら、キャンセルされてしまいそうです。

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