喫煙だけは、是非お止めになるべきです。上腕血圧(つまり、腕ではかる普通の血圧)が正常でも、喫煙者は中心血圧(大動脈起始部の血圧)が高いのです。それは、循環器疾患のリスクになります。タバコを吸っていても、血圧は正常だと、たかをくくっていては、命取りになるのです。さらに、禁煙を実行しても、5年後にやっと、中心血圧は有意に低下するのです。それほど、禁煙は循環器系に悪影響を及ぼします。特に、タバコのニコチンはマグネシウムを消耗させます。最初に書きましたように、マグネシウムは血圧を改善するには最も重要な、基本中の基本のミネラルの一つです。

本人が喫煙しなくても、まわりの人が喫煙し、受動的に喫煙してしまう場合ですら、血圧はタバコの影響を受けます。米フィラデルフィア小児病院のStephanie Mayne氏らの研究によると、レストランやバー、職場での喫煙を条例で禁じている地域に住む非喫煙者は、対策を講じていない地域の居住者に比べて、収縮期血圧の平均値が低いこと示されたのです。
(「Journal of the American Heart Association」2018年11月21日オンライン版)

最近、加熱式たばこがはやっていますが、発がん物質であるニトロソアミンをはじめ、さまざまな有害物質がでています。

 

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