キウイには、ビタミンE、C、K、そしてアクチニジンというタンパク分解酵素、それにピロロキノリンキノン (Pyrroloquinoline quinone, PQQ)も含まれています。植物繊維も豊富です。
特に黄色いゴールデンキウイのビタミンEやCは、緑のキウイの2倍ほどです。サケにはDHAやEPAが多く含まれていますから、サーモンとゴールデンキウイのマリネは、降圧に効く酢、オメガ3不飽和脂肪酸、その酸化を防ぐビタミンEやCを同時に摂れる、まさに「降圧メニュー」です。

秋には柿を大いに食べましょう。100gの柿には70mg ものビタミンCが含まれています。またあの渋さのもとになるカキシブタンニン(シブオール)には降圧作用があります。また柿の葉のお茶も効果があります。

杜仲茶のゲニポシド酸は副交感神経に作用し、平滑筋を弛緩させ血流抵抗を低下させるため、降圧効果があります。また、LDLコレステロールの酸化抑制作用もあります。

グリーンアスパラガスのアスパラギン酸には毛細血管拡張作用があり、血圧を下げてくれます。タマネギの薄い茶色の皮を捨てないで、それを煎じて飲むと降圧作用が期待できます。
一日の目安は皮5gです。まさに健康ジャンキーにしかできそうにない、趣味の領域に入るオタク用伝統的健康ドリンクですネ!しかし、フラボノイドのケルセチンがふんだんに含まれているのです。

ケルセチンには、降圧作用の他に、抗酸化作用、抗炎症作用、抗動脈硬化作用、抗腫瘍効果も認められています。

海藻のあのぬめりには水溶性アルギン酸カリウムが含まれています。これは胃でアルギン酸とカリウムに分解されます。アルギン酸はナトリウムと結合し、アルギン酸ナトリウムとして体外に排出され、カリウムは体内に吸収されます。つまり、食塩制限したうえに、カリウムをたくさんふくんだ野菜を食べたとの同じことになるのです。一石二鳥というわけです。モズク、メカブ、コンブ、ワカメなどをよく食べてください。写真の酢モズクなどは、降圧作用のある酢も摂れるの、優れた食品です。

ただし、海藻にはヨードが含まれていますから、甲状腺に問題のある人は主治医とよく相談して摂ってください。甲状腺に問題のない人も、ほどほどが良いでしょう。

オリーブに含まれるオレウロペイン(エクストラヴァージン・オリーブオイルの苦い味の物質)には、血管を拡張する効果があり、これによって降圧作用があります。

<参考リンク>:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10737284(英語)

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