物忘れ・認知症予防対策のドクターズサプリメント

 

Doctors Supplement

人の名前がでてこない、あれ、それ、あの、といった代名詞が増えた。

 

 現在、世界で5000万~6000万の人たちが、認知症であると推定されます。3.2秒に1人が発症している計算になり、また、開発途上国でも、異常に増えてきており、2025年までにはアルツハイマー病患者の70%以上が発展途上国に住むことになります。その数は1980年と比べて4倍です。まさに、がんと並んで、21世紀最大の世界的病気になりそうです。


 

 さまざまな疾患が認知症の原因となりますが、大きく分けて、脳血管性とアルツハイマー病の二つに分けられます。昔、日本では、脳血管性のものが多かったのですが、最近はアルツハイマー病も増えてきています。脳血管性は当然ですが、アルツハイマー病も、脳の血管を丈夫にすると、ある程度進行が抑えられ、改善します。したがって、いずれにせよ血管をしなやかに丈夫にするサプリメントが必要なのです。

 また、アセチルコリンという脳内の神経伝達物質が減っていくのも認知症の原因の一つと考えられています。したがって、アセチルコリンを分解する酵素の活性を阻害するサプリメント、またアセチルコリンそのものを増やすサプリメントも重要です。

アルツハイマー病では、アミロイドβという異常なペプチドが脳の組織に沈着し、神経細胞を破壊していきます。その沈着をなくす医薬品は現在のところまだできていません。しかし、非常に早期に見つかれば、沈着していく速度を遅くすることは可能のようです。

 人の複雑な脳は千差万別ですから、どのサプリメントが最も効果があるかは、実際に試してみなければわかりません。数多くのサプリメントが脳の働きを助けてくれます。したがって、下記のように4つのサプリメントの組み合わせをA→B→C→Dの順に、各々最低1ヵ月摂り、様子を観察してください。そして、あなたにとって、あるいはご家族の患者さんにとって、最も効果がある組み合わせを選んで、それを続けてください。
 なお、年齢的にまれですが、妊娠中や妊娠を疑われる場合は、以下にのべるサプリメントセットはお摂りにならないでください。

物忘れ・認知症予防対策「Aセット」

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ツボクサ(ゴツコラ)イチョウの葉エキスCognizinフペルジンAタレジュのオイルブラッククミンオイル

物忘れ・認知症予防対策「Bセット」

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フェルラ酸月桃クリルオイル(オメガ3不飽和脂肪酸DHA/EPA)ヤマブシタケジヒドロケェルセチンホスファチジルセリン

物忘れ・認知症予防対策「Cセット」

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シルクプロテインL-トレオン酸マグネシウムビタミンB群ビタミンB12フラックスシードオイルバコパ

物忘れ・認知症予防対策「Dセット」

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サフランアセチル-L-カルニチンガラナクルクミン燕麦のエキスビタミンK

 

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含まれる成分のはたらき

 

ツボクサ

ツボクサ(ゴツコラ:Gotu Kola)
   セリ科の多年草で、日本でも沖縄や小笠原諸島で自生していますが、インド、スリランカ、マダガスカルなどのツボクサが、ハーブの原料としてよく使われています。特にマダガスカル産のものが有名です。
 サンスクリット語で知恵を意味するBrahmi(ブラフミー)とよばれ、アーユルヴェーダ医学では重要なハーブの一つです。古代ではハンセン病、梅毒などにも使用されたようです。また、頭頂に存在するとされている7番目のチャクラ(クラウンチャクラ)を活性化させ、記憶力、洞察力を高め、明晰な思考能力を深めてくれるということで、ヨガなどを行う人たちは現代でも愛用しているようです。また、鎮静作用もあり、不安をやわらげてくれます。
 アルツハイマー病ではアミロイドβ(Aβ) が脳に蓄積し、それが脳神経を破壊することが、多くのケースで原因の一つであると考えられています(アミロイド仮説。もっとも、Aβの蓄積があってもアルツハイマー病の症状をおこさない人もいるので、これからの研究が待たれますが)。このAβの弊害をツボクサは軽減させることができるのです。こういう作用は、ツボクサに含まれているアジアティック酸、アジアチコサイド、マデカシック酸、マデカソサイドなどの機能性関与成分によるもので、多くの実験で確認されています。
<参考リンク>:Structure–activity relationship study of asiatic acid derivatives against beta amyloid (Aβ)-induced neurotoxicity(英語)

 これらは、血液脳関門を通過し脳の中に入って作用を示します。(血液脳関門とは、大切な脳に、不必要な物質が入り込まないように、脳の毛細血管にはりめぐらされたフィルター機能と解釈して下さい。解剖学的に肉眼で見えるようなバリアーではありません)。
 また、ツボクサは皮膚にも良い影響を与え、ケロイドやセルライトを改善してくれます。

 

イチョウの葉エキス

イチョウの葉エキス
   フラボノイドの一種であるギンゴフラヴォン配糖体とテルペンのギンゴライドが、脳の血流を改善し、また不必要な血小板の凝集を阻止してくれます。もう一つのテルペンのビロバライドには、傷ついた神経細胞の修復作用があるともいわれており、アルツハイマー病の予防になります。また動物実験ではドーパミンのレベルを上げることが確認されています。また、月桃(後述)のところで述べるケンフェロールも多く含んでいます。
 血液の循環をよくしてくれ、ペニスの陰茎動脈の血流も改善するためED(勃起障害)にも効き目があります。年をとってくると耳が遠くなり、あるいは耳鳴りに悩まされることがあります。特に耳鳴りは非常に多彩な原因でおこり、一筋縄でいきません。しかし、イチョウ葉エキスで改善されることがときどきあります。
 アスピリンとは併用しないほうが無難です。血の流れがよくなりすぎて脳出血や眼底出血をおこすことがまれにあることが報告されています。就寝前には摂らないほうが良いでしょう。脳の血流が良くなりすぎて頭が冴えて不眠になることがあるからです。

 

シチコリン

Cognizin
   これは、シチコリン(Citicoline)の商品名です。シチコリンはCDP-Cholineともよばれ、アセチルコリンの生成を促し、脳の代謝を活発にします。記憶力、集中力を高めることが、確かめられています。シチコリンはサプリメントとして経口的に摂られた場合、腸でコリンとシチジンに加水分解されて吸収され、血液脳関門を通ったあとに脳の中で、シチコリンに再合成されます。
 アルツハイマー病のネズミの記憶を司る海馬領域で、シチコリンは神経細胞の変性を防ぐことが確認されています。また、軽い虚血性の脳疾患では、シチコリンは神経細胞を保護してくれます。緑内障や弱視にも効果があります。
 アセチルコリンエステラーゼ阻害薬と一緒に摂ると、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬単独投与の場合と比べて、脳機能の改善が増します。これは448人の65才以上のアルツハイマー病患者を対象としたイタリアでの治験結果です。
  <参考リンク>:The Citicholinage Study: Citicoline Plus Cholinesterase Inhibitors in Aged Patients Affected with Alzheimer’s Disease Study

 したがって、次に述べる、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用のあるフペルジンAと一緒にお摂りになると良いでしょう。
 非常に安全な物質で、日に2000mgまでは問題はありません。Cognizinの1カプセルには、250mgのシチコリンが含まれています。

 

フペルジンA

フペルジンA
   フペルジンA は、シダ植物のトウゲシバ (Huperzia serrata) に含まれるアルカロイドの一種で、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示します。アセチルコリンは脳内の重要な伝物質で、これを分解する酵素がアセチルコリンエステラーゼで、その酵素の活性をフペルジンAは阻害します。したがって、アセチルコリンが分解されにくくなります。
  フペルジンA  アセチルコリンエステラーゼ阻害薬は、医薬品の塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト)や、ガランタミン(商品名:ラザダイン)が有名です。フペルジンAはこれらと同じ作用機序を有しています。
 また、神経伝達物質であるグルタミン酸の受容体の一つ、N-メチルDアスパラギン酸塩(NMDA)受容体に対する拮抗作用があり、グルタミン酸による損傷から脳を保護してくれます。この作用は医薬品の塩酸メマンチンと同じ作用です。

 

タレジュのオイル

タレジュのオイル
   これは、7つのハーブのエッセンシャルオイルのブレンドです。ミントオイル、ユーカリオイル、カンファーオイル、サンショオイル、ウィンターグリーンオイル、レモングラスオイル、シナモン葉オイルが、アーユルヴェーダ医学、チベット医学、漢方医学の伝統に基づいて、見事にブレンドされています。ネパールの民間療法の一つです。各々のエッセンシャルオイルに独自のモノテルペンが含まれており、それらの分子量が小さいために、血液脳関門を通過します。この点が非常に重要で、例えばユーカリオイルのモノテルペンの一つであるα-ピネンは、脳の中に入り、アセチルコリンエステラーゼの抑制作用を発揮し、記憶を助けてくれます。また、リモネンはネズミの実験によると、前頭前皮質のセロトニンと海馬のドーパミンを増やし、抗不安作用を発揮します。
 コップにお湯を入れて、タレジュのオイルを数滴垂らし、蒸気を吸ってください。
 あるいは、ネブライザーで吸ってください。この場合、以下のページの動画を参考にされたら良いでしょう。(パナソニック「ネブライザー」ポケット吸入器 EW-KA30
 給水器に朝1~2滴、晩1~2滴入れて、ミストを吸い込んでください。その際、鼻をつまんで口から吸入し、ミストが肺の奥深くに入るように吸ってください。
 あるいは、ハンカチにオイルを1~3滴垂らし、ハンカチを鼻にあてて、深呼吸されても良いです。また、お風呂に数滴いれてください。「タレジュのオイル」のページもお読みください。

 

ブラッククミンオイル
   このオイルは中近東で、健康増進のために非常によく飲まれているオイルです。原料となるクミンはエジプトなどを原産とするセリ科の一年草で、和名はウマゼリ(馬芹)です。その種子から抽出したオイルで、「死以外は、何にでも効く」とまで重宝がれており、古代エジプト第18王朝ツタンカーメンの時代(紀元前14世紀)にさえ、使われていた痕跡があります。
 「医学典範」なる医書を書いた、今からおよそ1000年前のイスラムの名医アヴィセンナ(イブン・スィーナー)は「このオイルは人体のエネルギーを刺激し、疲労を回復させ、体を浄化し、解毒させる。呼吸器、皮膚、発熱、傷、寄生虫、頭痛、などさまざまな病気の治癒を促進させる」と、述べています。いわば、アラビアン・ナイトの万能薬です。
 このオイルの際立った特徴は、チモキノン(Thymoquinone:TQ)という物質を含んでいることです。これが魚油、クリルオイル、フラックスシードオイル、エゴマオイル、サチャインチオイルなど、オメガ3不飽和脂肪酸系のオイルと違っている点です。
 また、アルツハイマー病においては、アミロイドβの神経細胞毒性から脳神経を保護する効果があります。東京工科大学の研究者たちが「チモキノン」がアルツハイマー病に有効であることを発見しています。
<参考リンク>:「チモキノン」がアルツハイマー病に有効であることを発見(東京工科大学)
 それとTHQ (Thymohydroquinone)も含まれており、これはアセチルコリンエステラーゼ阻害作用があり、この点からも認知症の予防になります。

 

フェルラ酸

フェルラ酸 (Ferulic Acid)
   これは、学名がFerula assa-foetida(和名は阿(あ)魏(ぎ))という植物から1866年に最初に発見されたので、このような名前がつけられました。さまざまな植物の細胞壁に多く存在するポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用、抗炎症作用を有しています。
 多様な効果がありますが、こと脳・神経系においては、タンパク分解酵素の一種であるβ-セクレターゼの作用を弱めることによって、アミロイドβの蓄積を減らすことができると動物実験で証明されています。
  <参考リンク>:Ferulic Acid Is a Nutraceutical β-Secretase Modulator That Improves Behavioral Impairment and Alzheimer-like Pathology in Transgenic Mice(英文)
  アミロイド前駆体蛋白質(APP)がβ-セクレターゼによって切断されると、γ-セクレターゼが働き、アミロイドβが産生され、アルツハイマー病を発症させるとされています。(α- セクレターゼで切断された場合は、アミロイドβは産生されません)。したがって、β-セクレターゼの活性を阻害することは、アルツハイマー病型認知症には効果があるようです。
  <参考リンク>:Ferulic Acid: A Hope for Alzheimer’s Disease Therapy from Plants(英文)

 

月桃

月桃
 熱帯・亜熱帯に自生しているショウガ科ハナミョウガ属の多年生常緑草本で、葉は長さ40~60cm、濃緑色で光沢があります。 白い美しい花を咲かせ、日本では琉球諸島や鹿児島の南部に自生しています。
 このサプリメントの効能は、「ドクター牧瀬のサプリメントクリニック」のトップページの上のサイト内検索のボックスに『月桃』と入れていただければ、多くの個所に説明が出てきます。牧瀬クリニックの基本処方で、多くのサプリメントの組みあわせに、月桃が入っています。
 こと、認知症予防に関して重要なことは、月桃がフェルラ酸とケンフェロールというフラボノイドを多く含んでいることです。フェルラ酸については先に述べましたが、100gあたり、450mg含んでおり、これはフェルラ酸を非常にたくさん含有しているとされる米ぬかのフェルラ酸含有率よりはるかに多いのです。
 ケンフェロールは抗炎症作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用、血管強化作用など、さまざまな作用がありますが、最近わかってきたのですが、MCP-1(Monocyte Chemoattractant Protein-1)と呼ばれるタンパク質を減少させることです。この76個のアミノ酸からなる塩基性タンパク質は、動脈硬化や神経の変性疾患などを引き起こします。それをケンフェロールは減少させるわけですから、月桃は非常に有望な予防サプリメントなのです。
<参考リンク>:Effect of kaempferol on the production and gene expression of monocyte chemoattractant protein-1 (英語)

 また、アミロイド原線維の不安定化をおこし、神経原線維変化を防ぐ作用が認められています。
<参考リンク>:Protective Effect of Kaempferol on the Transgenic Drosophila Model of Alzheimer’s Disease(英語)

 それに、ケンフェロールはβ-セクレターゼ(上述)を不活性化し、ひいてはアミロイドβの産生を減少させる働きもあります。
<参考リンク>:Flavonols and flavones as BACE-1 inhibitors: Structure–activity relationship in cell-free, cell-based and in silico studies reveal novel pharmacophore features(英語)

 

クリルオイル

クリルオイル(オメガ3不飽和脂肪酸DHA/EPA)
   オメガ3系統の不飽和脂肪酸であるDHA/EPAは魚油に多く含まれており、脳血管の弾性を維持し、しなやかにするには必須です。また良性エイコサノイドの産生を促し、悪性エイコサノイドの産生を抑制しますので、素晴らしい抗炎症作用があります。
 EPAはそのままの形では血液脳関門を通過することはできませんが、DHAは通過し、特に記憶を司る海馬領域の神経細胞に多く含有されています。しかし、アルツハイマー病の患者さんの海馬の神経細胞には、DHAが著しく欠乏しています。
 アルツハイマー病と脳血管障害による、どちらの認知障害にも、DHAは効果があることが確認されています。
 最近、私は魚油の代わりに、クリル(Krill)オイルをすすめています。クリルの和名はオキアミです。体長3 ~6 cmの小さな甲殻類、つまりエビの一種です。魚油に関しては、海洋の汚染物質をふくんでいるから粗悪な製品を使わないよう注意と、よくいわれますが、その点、特に南極オキアミの場合、クリーン度は優れています。
 しかも、クリルオイルのDHAとEPAはリン脂質と結合しているため、水にも溶け込み、吸収されやすいのです。さらに、アスタキサンチン(後述)も含まれていますから、いっそう効果的です。アスタキサンチンは写真に見える赤い色素です。
  しかし、エビやカニにアレルギーがある人は、ふつうの魚油が無難でしょう。
 クリルオイルにせよ魚油にせよ、DHA/EPAのサプリメントを摂るのは、必ず食後すぐにしてください。食事の刺激によって分泌される膵リパーゼの1種であるコレステロールエステラーゼにより分解されたEPA とDHA が、胆汁酸とともに小腸から吸収されます。つまり、食事による刺激がなければ、せっかく服用したDHA/EPAが十分に吸収されないことになります。

 

ヤマブシタケ

ヤマブシタケ
   ヤマブシタケは、サンゴハリタケ科のきのこで、山にこもって修行する山伏(やまぶし)が着る袈裟(けさ)の飾りに似ているため、そう呼ばれています。珍味であるがために昔から中国では食用キノコとして食されてきました。日本を含め北半球温帯以北の、クヌギ、シイ、ミズナラなどの広葉樹に生えます。
 一般的にキノコの有効成分といえば、多糖類のβ-グルカンで、それが特に免疫力を高めると評価されています。ヤマブシタケも5種類の多糖類を含み、それらによる抗ガン作用がうたわれていますが、こと脳に関しては、他のキノコ類にはない、ヘリセノンやエリナシンという成分が重要です。これら二つの物質はNGF(神経細胞成長因子)の生成を促すため、神経細胞の減少を阻止し、ひいてはアルツハイマー病を筆頭とした認知症の進行を遅らせる効果があるようです。
  <参考リンク>:Improving effects of the mushroom Yamabushitake (Hericium erinaceus) on mild cognitive impairment: a double-blind placebo-controlled clinical trial.(英語)
 また、LDLコレステロールを低下させるため、動脈硬化や高脂血症などを原因とする脳血管障害の予防にもなります。 その他、アレルギー症状の緩和、インフルエンザなどの感染症予防にも効果があります。

 

ジヒドロケェルセチン

ジヒドロケェルセチンDihydroquercetin (DHQ)
   タキシフォリン(Taxifolin)とも呼ばれ、ケルセチンと似た構造をし、同じような作用をしめします。しかし、ケルセチンは水に溶けませんが、DHQはすぐに溶け、たやすく細胞に達します。しかも、安定しているため、非常に優れた効果を発揮します。毛細血管保護作用はケルセチンの3~5倍です。
  ジヒドロケェルセチン  シベリアのカラ松が原料で、当方で使うDHQはシベリアから直輸入しているものです。
 ペルオキシドやスーパーオキシドといった強い過酸化物質を無毒化してくれます。また、不飽和脂肪酸から炎症性エイコサノイドを代謝させる酵素シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)の作用を減少させ、強力な抗炎症作用を示します。2008年の北京オリンピックに向けて、ロシアのアスリートたちにサプリメントとしてDHQが与えられました。
 強い解毒作用を有するグルタチオンの体内での生成を促し、アミロイドβの蓄積を抑制します。また、Apolipoprotein Bの生成を抑制することによってLDLの増加を防ぎ、血管を丈夫にしてくれます。
   記憶力、記銘力の強化だけでなく、抗アレルギー作用もあります。特にビタミンCとの相性がよく、抗酸化力が倍増します。一緒にお摂りになると良いでしょう。

 

ホスファチジルセリン

ホスファチジルセリン
  ホスファチジルセリンは体内でも自然に生産され、成人でおよそ60mg存在し、そのうち半分が脳神経細胞の膜にあるといわれています。また、神経細胞の軸索の周りに存在する絶縁性のリン脂質の層(ミエリン鞘)にもホスファチジルセリンは多く含まれています。

ホスファチジルセリン

 図のように膜の内側に多く存在し、Na+/K+ATPアーゼという酵素の働きを調節しています。これによって、細胞内にあるナトリウムと、細胞外のカリウムのバランスが、状況に応じてうまく保たれるのです。
記憶に重要な働きをする脳の‘海馬’の‘長期増強’をホスファチジルセリンは助けることが実験で確認されています。‘長期増強’とは神経学の用語で、神経細胞同士の間隙(シナプス)の結合の長期増強を意味し、記憶維持に重要な働きをします。
  <参考リンク>:Evidence of a protective effect of phosphatidylserine-containing liposomes on lipopolysaccharide-induced impairment of long-term potentiation in the rat hippocampus(英語)

 また、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用があり、神経伝達物質のアセチルコリンの減少を防ぎます。同じ神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの代謝も改善させ、脳機能を活発にします。
 ホスファチジルセリンには、脂質の酸化を抑制する作用があるため、神経細胞を保護してくれます。
  また、ADHD(注意欠陥多動性障害)も改善させるという報告もあります。
 以上のように、さまざまな効果があり、短期の記憶、長期の記憶、想起、新しいものごとを学ぶ能力などには必要不可欠な物質です。しかし、加齢とともに体内のホスファチジルセリンが減少していき、サプリメントで補うのが、効率的です。血液脳関門を通りますので、効率よく脳の中に入っていきます。
  <参考リンク>:Phosphatidylserine and the human brain(英語)
 ダイズのレシチンから合成する方法が確立されており、現在はたやすく入手できるサプリメントです。先に述べたオメガ3系統の不飽和脂肪酸であるDHA/EPAと一緒に摂ると相乗効果があります。

 

シルクプロテイン

シルクプロテイン
  みなさんは、あの小さな蚕(かいこ)一匹は何メートルの絹糸を生み出すか、ご存知でしたか?何と、1.5キロメートルなのです!! その糸の70%を構成するのは、10数種類のアミノ酸が交互に連結したフィブロイン(Fibroin)と呼ばれる、分子量35-37万の長い鎖です。セリシンという粘着質のタンパク質が、絹の糸の中心にあるフィブロインの周りを覆っています。
  シルクプロテイン これを特殊な酵素で加水分解したものは、FPEH( Fibroin Protein Enzymatic Hydrolysate )と略して呼ばれ(Brain Factor-7とも呼ばれています)、200~400mg/日摂取すると、わずか3週間で認知機能が改善します。これは28才~92才(平均55才)の人間を対象として実験で確認されています。
  <参考リンク>:Effect of a Fibroin Enzymatic Hydrolysate on Memory Improvement: A Placebo-Controlled, Double-Blind Study(英語)

FPEHの認知機能の改善の機序は次のとおりです。
  *脳内の血液循環を良くする。神経細胞のブドウ糖のアップテイクを促す。
  *FPEHの構造の一部が、アミロイドβ(Aβ)の一部と結合し、Aβの蓄積を阻害する。
  *FPEHはインスリン感受性を高める。
(ビタミンKのところに書いていますように、アルツハイマー病は3型糖尿病とさえみなされるほど、糖の代謝と深く関係しています)。

 

L-トレオン酸マグネシウム
  マグネシウムに直接依存する人体の酵素は、現在わかっているものだけで325種類もあります。亜鉛に依存する酵素が約200、銅が20あまり、セレンが10と比べて、ずばぬけて多いのです。
 それがゆえに、間接的にマグネシウムが関与する代謝も含めると、数千の化学反応に及ぶと推測されます。 つまり、このミネラルが十分に存在しないと、生理機能は麻痺するということなのです。
 マグネシウムのサプリメントには、クエン酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、L-トレオン酸マグネシウム、アスコルビン酸マグネシウム、アスパラギン酸マグネシウム、などいろいろあります。その中でも、L-トレオン酸マグネシウムは特に脳・神経系には効果的に働きます。記憶に関する脳の領域において、脳のシナプス密度をサポートすることが示されています。難点は、他のタイプのマグネシウムと比べて、価格が3~4倍ほど高いことです。しかし、物忘れ・認知症予防には是非、摂っていただきたいので、ここに入れました。
 *血清マグネシウムは普通の健診では調べません。 しかし、ALP(アルカリホスファターゼ)はよく調べます。そこで、もしALPの値がかなり低ければ、マグネシウムの不足の可能性を疑ってください。 ALPの活性部位にはマグネシウムが存在しますから。

 

ビタミンB群
  アセチルコリンは、抹消においても中枢(つまり脳)においても、非常に重要な神経伝達物質です。アルツハイマー病では、この大切なアセチルコリンが減少し、認知症の原因の一つとなっています。
 アセチルコリンはアセチルCoAと、ビタミンBの一種コリンから合成されます。アセチルコリンはアセチルコリン分解酵素によって分解されますので、それを阻害することによってアセチルコリンの減少が止められるということで、塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト)が開発されたのです。それは、それで良いとして、もともとのアセチルコリンの量も増やせば良いということで、生合成の材料となるコリンを補うという手もあります。
 また、ビタミンB1はアセチルコリンの合成を助けます。
 ビタミンB3の一種、ニコチンアミドがアルツハイマー病の改善に役にたちます。このビタミンBはアミロイドβ(Aβ)の蓄積を阻止しませんが、タウタンパク質の異常な蓄積を減らします。
  <参考リンク>:Nicotinamide Restores Cognition in Alzheimer's Disease Transgenic Mice via a Mechanism Involving Sirtuin Inhibition and Selective Reduction of Thr231-Phosphotau(英語)

*タウタンパク質 : 細胞が分裂するときに主体となって働く微小管の安定化に必要なタンパク質で、このタンパク質が異常にリン酸化されることによって神経原線維変性がおこり、ひいてはアルツハイマー病を発症させるとも考えられています(タウ仮説)。最近は、アミロイドβ(Aβ)の蓄積(アミロイド仮説)よりも、タウ仮説の方に、研究者たちは注目し出しています。
 普通、ビタミンB群のサプリメントには、ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、葉酸、ビオチン、コリン、イノシトールといった一連のビタミンB類が、一つのカプセルにまとめてはいっています。

 

ビタミンB12

ビタミンB12
  大部分の神経は髄鞘(ミエリン)と呼ばれる一種の鞘のような脂質で覆われています。それが、絶縁体の役目を果たし、神経線維を走る電気インパルスの速度を速めます。その髄鞘がつくられるためにB12が必要なのです。また神経伝達物質であるアセチルコリン生成にもB12は必要です。
 つまり、B12は神経が正常に働くにあたって非常に大切なビタミンなのです。1000μgと5000μgの2種類のサプリメントが一般的ですが、5000μg/日は必要です。
 先に述べたビタミンB群のサプリメントにも含まれていますが、せいぜい100~300μgほどですので、もの忘れ改善には量が足らないのです。菜食主義の人には不足するビタミンです。
 図のようにコバルトを中心として、非常に複雑な構造をしています。

 

フラックスシードオイル

フラックスシードオイル
  これには、オメガ3系統の不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸が多く含まれています。クリルオイルのところで簡単に述べましたように、良性エイコサノイド(詳しくは、「現代の病気を解く6つのキーワード・炎症とエイコサノイド」のページをお読みください)の産生を促し、悪性エイコサノイドの産生を抑制します。
 ここで、わざわざ植物性のオメガ3系統不飽和脂肪酸を導入したのは、人の体はまさに千差万別であるがゆえに、オキアミ由来のDHA/EPAよりも、α-リノレン酸の方が体質的によく合っている人がおられるからです。(もっとも、α-リノレン酸から数パーセント代謝されて、DHA/EPAが産生されます)。

 

バコパ(バコパモニエリ)

バコパ(バコパモニエリ)
  バコパはアーユルヴェーダ医学でよく使われるハーブです。日本にも沖縄に自生しており、オオバコ科に分類される、和名がオトメアゼナとよばれる水草の一種です。
 記憶力や学習能力を高めるサプリメントとして有名で、世界中でよく使用されています。主要成分は、テルペノイドサポニンの一種であるバコサイドで、それは血液脳関門を通過し、さまざまな作用を示すと考えられています。抗不安、精神安定作用も認められています。そのため、特にADHDの治療にも、安全なハーブとして研究が行われています。
  <参考リンク>:Insights Into the Molecular Aspects of Neuroprotective Bacoside A and Bacopaside I(英語)

アルツハイマー病のモデルでよく使われる実験用のAPP/PS1マウスにおいては、アミロイドβの沈着をバコサイドは除去してくれることが確認されています。
  <参考リンク>:Characterization of the APP/PS1 mouse model of Alzheimer's disease in senescence accelerated background.(英語)

*注意:甲状腺に問題のある人はこのハーブは摂らないでください。

 

サフラン

サフラン
  サフランは、アヤメ科サフラン属に属している多年草で、日本でも栽培されますが、イランを中心とした西アジアが産地として昔から有名です。世界のサフラン総生産量の約9割がイランで生産されています。
 古代エジプト時代から香辛料や生薬として使用されており、記憶障害、不眠、月経不順、生理痛、更年期障害などに効果があります。
 サフランの雌蕊(めしべ)に含有される水溶性カロテノイド系の黄色の成分クロシンには、大脳の海馬の神経細胞に作用し、記憶力を改善させます。クロシンはサフランの学名Crocus sativusのCrocus由来です。
サフラン <参考リンク>:Effects of saffron (Crocus sativus L.) and its active constituent, crocin, on recognition and spatial memory after chronic cerebral hypoperfusion in rats.(英語)

 網膜および脈絡膜において血流を増加させる働きもありますので、物忘れとともに、目がかすみやすくなる老年の方には、非常に良いサプリメントです。若くても、IT関係で、モニター画面を長時間見つめる人にもすすめられます。
 また、婦人病を予防する効果もあり、漢方ではサフランの「番(ばん)紅花(こうか)」という生薬もあります。
 古代から食品の着色料として使われてきていますから、その安全性にはまったく問題がないと考えられます。

 

アセチル-L-カルニチン

アセチル-L-カルニチン
  アセチル-L-カルニチンは、L-カルニチンにアセチル基(CH3CO-)が結合したもので、血液脳関門をとおり、脳の中でアセチルコリンの産生を促します。アセチルコリンは副交感神経や運動神経の末端から放出される神経伝達物質で、神経系統の正常な働きには不可欠なのです。
 また、脳細胞のミトコンドリアに蓄積した老廃物を除去してくれますので、これが不足すると脳細胞は壊れやすくなります。
 L-カルニチンはリジンとメチオニンから肝臓で合成され、骨格筋、心筋に非常に多く存在するビタミン様物質です。脂肪代謝の補因子として働き、脂肪を燃焼させ、ATPの産生に深くかかわっています。体内のカルニチンのうち約1割はアセチル-L-カルニチンの状態で存在するといわれています。
 しかし、L-カルニチンは加齢とともに減少し、50代になれば日に100mgは積極的に補ったほうが良いとされます。獣肉類の赤身に多く含まれ、例えばマトン30g、牛肉100g、赤貝100gにこれだけの量が含まれています。しかし毎日、これらを食べるわけにはいきませんから、サプリメントから補うことになります。

 

ガラナ

ガラナ
  ガラナがアミロイドβの毒性を阻止することを、線虫を使って、ブラジルの研究者たちが突き止めました。
<参考リンク>:Guarana (Paullinia cupana Mart.) protects against amyloid-β toxicity in Caenorhabditis elegans through heat shock protein response activation(英語)

 また特に長期の記憶力を向上させてくれます。血小板凝集抑制作用も確認されており、その他、疲労回復、スタミナ増強、血液浄化、鼓腸、肥満、消化不良、片頭痛、動脈硬化などに効果があります。これも夜は服用しないほうが賢明です。脳の血流がよくなりすぎて頭が冴えて、眠れないことがあるからです。
 日本でもようやく知名度があがってきましたが、ブラジルではソーダに入れて一種の国民的ドリンクとして昔から飲まれています。アマゾンのガラニー族がこの植物を栽培し、その実を伝統的に使っていたことから、ガラナと呼ばれるようになりました。彼らは戦(いくさ)のときには必ず持ち歩いたといわれています。
 17世紀半ばヨーロッパの宣教師たちが本国に持ち帰り、数多くの研究がなされました。日本ではガラナは媚薬の一種としてしか認識されていないようで、多くは、媚薬として売られており、残念な事態です。
 ブラジル人の肉の食べ方は、日本人の肉グルメもたじたじと尻込みするほどのすごさです。老人ですら、日本の3~4倍はゆうにあるステーキを平気でたいらげます。しかも、ほとんど毎日です。ところが、不思議なことに、狂牛病の危険度のレベルは1なのです。これは当然、プリオンに汚染された肉骨粉を餌にしなかったということに関係しているわけですが、私としては、ブラジル国民に広く摂られているガラナが、人間の狂牛病(つまり新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の発症を予防しているのではないかという気がするのです。
 狂牛病とアルツハイマー病は似ているところがあります。したがって、アルツハイマー病に効果があると確かめられているガラナは、当然、狂牛病にも効果があるのではないでしょうか。

 

クルクミン

クルクミン
  「インド人にはアルツハイマー病が少ない。なぜなら、カレーをよく食べるから」と、しばしばいわれます。真偽のほどはどうでしょうか。医学的にきっちりと証明されたのでしょうか。日本人もカレーをよく食べる民族ですが、アルツハイマー病はおこります。しかし、かなり真実に近そうです。カレー粉の成分の一つクルクミンには素晴らしい薬効があるからです。強い抗酸化能力、抗ガン作用、肝機能改善効果、抗炎症作用、美白効果、グルタチオン生成増加作用などです。
 クルクミン、クルクミノイド、ターメリック、ウコンという言葉がよくでてきますので、ここで簡単に整理しておきましょう。

ウコン

 ショウガ科に属する植物。学名はCurcuma longa L.

ターメリック

 ウコンの英語名(Turmeric)。また、一般的には、ウコンの地下茎を粉末にして、乾燥させたもので、香辛料として使用されるもの。

クルクミノイド

 ターメリックの2~9%に含まれる黄色のポリフェノールの一種で、主にクルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンの三つを総称したもの。クルクミンが最も多く、クルクミノイドの75%を占める。

 とりわけ、認知機能にクルクミンは良い効果があると伝承的に知られており、アーユルヴェーダ医学では古代からしばしば使用されています。したがって、昔からさまざまな研究がなされてきましたが、昨年(2018年)、‘Texas Tech University Health Sciences Center’の研究者たちが、マウスと人を対象として実験し、はっきりその効果を証明しました。クルクミンは血液脳関門を通りぬけ、脳細胞に到達し、そこでのアミロイドβの凝集や、また加齢からくる変性を防いでくれる作用があるのです。
<参考リンク>:Protective Effects of Indian Spice Curcumin Against Amyloid Beta in Alzheimer’s Disease(英語)

 クルクミンの腸からの吸収が悪いのが難点でしたが、最近は、ナノ化したものや、シクロデキストリンで包接したものなどもできて、吸収が非常によくなっています。当方が用意しているクルクミンは、生物学的利用性を高めるためにピペリンも配合されていますので、いっそう効果的です。ただし、そのため、フェニトイン(ディランチン)、プロプラノロール(インデラル)、テオフィリンなどの薬を服用中の人は、お摂りにならないでください。
 また、アスピリン、ヘパリン、ワルファリンなどの抗凝固薬や抗血小板作用の薬を飲んでいる人は、クルクミンよって出血のリスクが高くなる可能性があるので、必ず主治医と相談してください。

 

燕麦(えんばく)のエキス

燕麦(えんばく)のエキス
  老化とともに、認知機能の低下、幸福感の減退が生じやすいものです。この現象は脳内の神経伝達物質の一つであるドーパミンの減少とも関連しています。45才を過ぎると、誰しもドーパミンの産生が少なくなってきて、それとともに、若い頃の楽しさや幸福感、健康な性欲が徐々に薄らいでくるものです。そして、脳の機能も老化し、さらに、ひどくなると体のバランス調整機能も弱ってきます。特にアルツハイマー病患者さんの脳の白質部分ではモノアミンオキシダーゼ-B(monoamine oxidase-B)、つまり‘MAO-B’が70%も増えており、灰白質の部分でも20~50%増えています。
 大脳黒質に病変がおこりドーパミンが非常に不足するとパーキンソン病に至りますが、健常者ではそこまでなりません。しかし、MAO-Bが加齢とともに増え、ドーパミンが分解されて、それが十分でなくなってくるのです。その一種の悪玉酵素であるMAO-Bの増加を防いでやれば、認知機能も回復し、若い頃の華やかで活気に満ちた感覚が維持できるはずです。
 デプレニルあるいはセレギリンは昔からパーキンソン病の薬として使われてきました。それと同じような作用によって、燕麦のエキスがMAO-Bを減らします。
 また、このエキスはホスホジエステラーゼ-4という酵素の活性も抑制することによって、さまざまな神経系の疾患に有効に働きます。
 それに特筆すべきことは、心・血管系の内皮細胞の機能も向上させる作用があるのです。
 ただし、効果があるのは、特殊な種類の燕麦(Avena sativa)の葉・茎などの空気にさらされている部分に含まれる、フラボンのイソビテキシンなどを抽出したものです。普通の燕麦を脱穀してつくった、朝食によく使われるオートミールではありません。

特に、パーキンソン病やレビー小体型認知症と診断され、医薬品を服用している人は、このサプリメントをお摂りになる前に、必ず主治医と相談してください。
*ごくまれに、このサプリメントを摂ると、不整脈をおこす人がおられます。良性の不整脈ですが、摂り続けないほうが無難です。

 

ビタミンK

ビタミンK
  ビタミンKは、K1~K5と5種類あります。そのうち最も大切なのはK2で、K2はさらに11種類に分類されますが、総称してメナキノン(menaquinone; MK)と呼びます。MK-4~MK-14と略記され、そのうちMK-4とMK-7が重要です。ヒトの動脈壁、膵臓、精巣などで、ビタミンK1からMK-4に変換されます。また、大腸に棲息する腸内細菌によっても、K1からMK-4に変換されます。
 実にに多様な作用がありますが、動脈壁では、カルシウム沈着による動脈硬化発症を防いでくれ、末梢動脈疾患の改善にも効果があります。また、膵臓のβ細胞に働いてインスリン分泌を促す作用もあります。
 最近、アルツハイマー病は3型糖尿病とさえみなされるほど、糖の代謝と深く関係していることがわかってきています。脳の海馬でもインスリンが分泌され、アルツハイマー病ではその分泌が低下しているのです。

注意:注意:ワルファリン(商品名:ワーファリン)などを服用している人は、このビタミンは摂らないでください。

 

瀉血
 これはサプリメントではありませんが、アルツハイマー病の予防になるでしょう。アルツハイマー病の一つの原因かもしれない、アルミニウム、カドミウムなどの金属の蓄積を解毒することは重要です。特に脳に関しては、舌の裏側を走る舌深静脈からの瀉血が効果的です。詳しくは、この私のウエブサイトの「瀉血による解毒療法」をお読みください。

鏡で舌の裏を見てください。左右に静脈が走っています。その下部にぐりぐりと静脈瘤があれば危険信号です。

 最近、ようやく瀉血の重要さと効果が認識されだし、瀉血を積極的に行うクリニックが現れてきました。Googleで「瀉血 クリニック」として、検索してください。しかし、舌深静脈から瀉血するクリニックは、日本にはまだないようです。

当クリニックでは不定期に韓国に瀉血旅行を組んでおります。ツアーご興味のある方は、「瀉血ツアーのお知らせ」をご覧下さい。

認知症でないのに、認知症とされている可能性
医療経済研究機構の調査によると、認知症と診断されて、アリセプトなど4種類の抗認知症薬が処方されたケースのうち7割は、学会が推奨している甲状腺の機能低下の検査を事前にしていなかったことが判明しました(2018年7月9日)。

<関連リンク>:抗認知症薬処方前の甲状腺機能検査に関する研究PDFダウンロード


 認知機能の低下が甲状腺機能の異常に由来すれば、抗認知症薬なしで改善が望めます。検査しなかったことで、本来は必要ない人に薬が処方された可能性がありますので、注意してください。
私のページの「隠れ甲状腺機能低下症」のところもお読みください。

 

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