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アマゾン総合研究所

Part3 ペルー

 9時に「アマゾン総合研究所」、(正確には「Instituto de Investigaciones de la Amazonia Peruana」)、に表敬訪問のアポイントメントがあります。シャワーを浴びて、すぐに東江さんと一緒に、「モトカー」なるバイクつき三輪車で、パタパタと研究所に走ってもらいます。そこの所長Dr. Luis Campos Bacaと会います。
ここの研究所の所長、というよりは総裁、は社会的にはずいぶん高い身分で、一国の環境省の大臣クラスにあたるそうです。つまり、ペルーにとってはアマゾンがいかに重い存在であるかということです。したがって、具体的に何かこれといった目的はなくとも、今後のために表敬訪問となるのです。ですから、僕は暑いのに、サンフランシスコから着ていた黒いジャケットのままです。しかし、総裁ご自身は、ジーパンとポロシャツです。これだったら、僕もジーパンとポロシャツでよかったのにと思ったものです。

 東江さんが立て板に水のような流暢なスペイン語で通訳してくださいます。表敬訪問ですから、形だけの挨拶で、何も具体的な内容はありません。暑いのと、睡眠不足が重なり、何をしゃべったか、何を聞いたか、ほとんど覚えていません。ただ一つ、以前、韓国の研究者と共同研究を行っていたが、韓国側の不誠実な対応のために、5年前に決裂したと、総裁が苦々しく言われたことを鮮明に覚えています。ペルー側は200種類にも及ぶ、アマゾンの植物の成分を調べるため資料を韓国側に提供したのに、韓国側はその結果を秘密にして、ペルー側に渡さないというのが原因だそうです。

 もっとも、最初の契約がどんなものであるか知りませんし、また韓国側にも言い分はあるはずで、僕はなんともコメントはできません。ただ、驚いたのは、韓国は日本より早く、アマゾンの価値に十分に気づいていたということです。
 アマゾンのブラジル側の都市マナウスは人口180万人で日本総領事館まであります。人口だけでも、イキトスの2倍以上です。また、マイアミから直行便が何本も飛んでいます。そこには、世界中の薬品会社が研究所をもっているということです。日本の薬品会社も当然そこに研究所を持っているでしょうが、おそらく投資している金額の桁が違うでしょう。イキトスでは韓国にさえ、先をこされるくらいですから。 アマゾン総合研究所は韓国と決裂したのですから、日本が堂々と入っていける余地があるわけです。おそらく、資金的な面も含めて、研究所は日本と組みたいと思っているのではないでしょうか。今がチャンスだと思うのですが。

 表敬訪問が終わると、その建物に中にある、さまざまな研究室に、係りの人が案内してくださいます。しかし、昨日、昼の1時過ぎにロスアンゼルスを飛び立ち、真夜中にリマに着き、空港のベンチで2時間ほど仮眠しただけなので、眠たくて仕方がありません。申し訳ないのですが、係りの人の説明はうわの空で聞いていました。ここで、ただ一つ印象に残ったのは、ヤシの木から抗酸化作用の強い物質がとれ、それを研究しているということです。一般的に、熱帯アマゾンの植物は、強力な抗酸化作用を示す物質を多く含んでいます。それらを長い間研究している研究者たちが目をつけているのですから、それこそ非常に強い抗酸化作用を示す物質がヤシの木にはあるのでしょう。いつか、発表されることを期待します。

フォルクスワーゲン 庭に、日本では今や絶対に見られない、古いフォルクスワーゲンが止めてあったのが印象的です。この郷愁を起こすドイツの国民車はリマでも、数多く見かけました。


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