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出迎え

Part3 ペルー

 ペルーの税関はうるさいと聞いていたのですが、何も調べられず、完全なフリーパスです。到着ロビーには東江(アガリエと読みます)さんが待っているはずです。しかし、今回が初対面です。メイルでは50回以上やり取りもし、電話も日本から2度かけていますが、どんな顔をなさっているかは知りません。彼は僕のウエブサイトに載っている僕の写真から僕のおよその風貌をご存じのはずですが、僕は彼の顔や背丈格好はまったく知りません。たぶん、「牧瀬」と書いたプラカードでも持って、待っていて下さるはずです。
僕のクリニックと取引のある、関西のサプリメント製造会社の社長の紹介です。到着ロビーに出ます。さまざまな名前を書いたプラカードが迎えます。しかし、「牧瀬」もなく「Makise」もありません。なんとなく肩透かしをくらったようで困惑します。しかし、今夜はリマ市内に入らず、空港にとどまり、早朝4時50分発のフライトで、イキトスに彼と一緒に飛ぶ予定です。したがって、そこにおられないはずはないのです。10分ほど困惑が続きます。電話でもしようかと思ったとき、
「牧瀬さん?」と声をかけらました。
沖縄のボクサー、具志堅に少し似た、小柄な人です。眉毛が濃く太く、一見して、長生きされそうだという感じがします。年のころ50歳前後。しかし、あとでわかったのですが、60を超えておられました。非常に若々しい方なのです。ポロシャツにサンダル。あまりにカジュアルなかっこうなので、少し面食らいますが、蒸し暑い夏のペルーではそれが当たり前だそうです。

 リマの飛行場は小さく、国内線も国際線も同じ建物にあります。日本で言えば、高知の「竜馬空港」を1.5倍にしたほどの規模です。空港内のカフェテリアでこれからの旅程を30分ほど話し合ったあと、東江さんはペルーについてのごく簡単な説明をしてくださいました。
 世界には31の気候区分があるそうですが、そのうちの3分の2ほどの気候がペルーにあり、小さな地球とまで言われるそうです。砂漠、サバンナ、アマゾンの熱帯、亜熱帯、温帯、標高6000メートル以上のツンドラ、ブドウが一年じゅうどこかでとれるということです。昔は、谷ごとに民族、言語が違った文化があり、今でも海あり、山あり、アマゾンありで、そのバラエティに富んだ風景が、多くの観光客をひきつけています。
しかし、日本からの観光は非常に少ない。とにかく遠いのです。しかも、直行便がありません。関空・成田=リマの直行便がせめて、週に1度でもあれば、かなり違うでしょう。
ブラジルのサンパウロには週2便、JALが飛んでいます。ニューヨークで一度、ガソリンを補給するために止まりますが、それでも直行便です。日本人の移民の数が多いからです。日系人は、4分の1に日本人の血が混じっている人たちも入れると、ペルーもブラジルも、総人口の0.4~0.5%程度で、ほとんど同じですが、分母となる総人口がブラジルの方がはるかに大きいので、日系人もブラジルの方が10倍ほど大きくなるのです。


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