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危険なアンチ・ステロイド療法

 


医学的根拠のない民間療法ほどこわいアトピー治療はありません。


 世には「アトピー治療」と名うった民間療法が百花繚乱の趣です。漢方、温泉治療、断食道場、野菜スープ、イソジン塗布、酸性水、シジウム茶、何とかの銘水、プルーン、深海水、………と枚挙にいとまがありません。それらの効果は決して否定できるものではないでしょう。

なるほどかなりの人々が、それで完治しないまでも、そうとう改善されたと思われます。家庭医学書のコーナーに並べられている、そういった民間療法に書かれている手記は、 決して嘘ではないはずです。本当に感謝の言葉であふれています。
しかし、そのような幸運な患者さんの背後には、いっこうに良くならなかった患者さんが、おそらく5、6倍はいるに違いありません。

ぼくの診療所には、酸性水で結局はゾウやサイの皮膚のように固くなってしまった患者さんがよくやって来られます(ある 種のアトピーに、酸性水はたしかに有効なのですが、 すべてのアトピーに有効であるとは限らないのです。このへんのところが誤解されているらしく、ひどく肥厚した皮膚の状態になることがあるのです。 しかし、心配しなくてけっこうです。アトピーが改善するにつれて皮膚はもとに戻ります)。
また温泉療法で4~500万円使ったが、いっこうによくならなかったという重症アトピー患者さんもときどきみえます。
つまり、1/5~1/6の確率で良くなった患者さんをもって、大々的に治癒できると喧伝しているのが、世に蔓延するいわゆる民間療法の実態なのです。 そして、民間療法すべてに共通するのはアンチ・ステロイドです。

さあ、恐ろしいステロイドを抜きましょうということで、ピタッと止めます。当然、すごいリバウンドがきます。
そこで、アトピー業者は「もう少しがまんしましょう。そのうち、ステロイドも抜けて、体の悪いものも抜けて、きっとよくなりますから」 (しかし、ステロイドが抜けてという表現は厳密にはいったい何を意味するのでしょうか?)といいます。
1ヵ月、2ヵ月はがまんできるでしょう。しかしたいがい3ヵ月、半年とその凄まじい状態は続きます。かゆさで夜も眠れず、夜通しひっかくものだから、全身血だらけ。 顔から頭から黄色い滲出液で出でべとべと。社会生活など営めたものではありません。

それでも、「もう少しがんばりましょう、もう少しがんばりましょう」ということで(こういっているあいだ、アトピー業者はその分、収益があがるわけです)ずるずると、 何の医学的根拠もない治療を続けます。

ここでいちばん危険なのは、こういう状態のとき、白内障が非常におこりやすいことです。次に問題なのは精神状態です。
3ヵ月、半年、さらに1年と何の保障もなく先が見えないままに、ひどい状態に患者さんはおかれます。アトピーは特に若い患者さんが多く、 これから進学、就職、恋愛、結婚と人生が展開していくのに、出口なしの状態です。

いつまでこの事態が続くのかまったく見当がつきません。ちょうど難破した船に乗っているようなもので、いつ救援がやってくるのか、いつ島に漂着できるのか、 食料と水は日毎、確実に減っていきます。つまり、先がまったく見ないです。

その精神的ストレスは並大抵のものではなく、その過剰なストレスによって、さらにアトピーがひどくなるという最悪の悪循環に陥ってしまいます。 そのうち長引く炎症のために色素沈着は増し、あげくのはてには、ゾウやサイの皮膚のようにごわごわと固くなってしまいます。

これが世にはびこるアンチ・ステロイドの民間療法の実態なのです。はたして、このような危険な治療法は、ステロイドを使った治療より安全なのでしょうか? 心と体にやさしい自然な療法なのでしょうか?

  • 「ステロイド軟膏は使うな。爪をもんで、交感神経と副交感神経のバランスをとれば、アトピーは治る」
  • 「いっさい医薬品は使うな。ステロイドは特にこわい」
  • 「玄米を食べて、ショウガ茶を飲んで体を温めれば、ステロイドは要らない」
  • 「さぁ、副作用の多いステロイド軟膏から離脱し、早起きセロトニン・アップ生活習慣で、アトピーを治しましょう!!」

――― あほなことをぬかすな!!  そのくらいで、アトピーが治るのなら、誰も苦労はしない!!

こういうことを平気で言う、薬剤師や漢方医や健康評論家は、どれだけ、急激な脱ステロイドが怖いか、自分の目で 確かめろ!!
実に無責任な人たちです。実際にアトピー患者さんを誰一人として治療せず、何ごとも語るなかれ。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ4万人以上のアトピー性皮膚炎を診察した 結果の、最新・最高のアトピー治療法です。しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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