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リカバリー・ビオ・ウォーター

 

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ4万人以上のアトピー性皮膚炎を診察した 結果の、最新・最高のアトピー治療法です。しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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 アトピー患者さんの一つの悩みは、「赤ら顔」です。ビタミンB2、B6、システインなどのサプリメントを摂っても、けっこう難しいケースがよくあります。
そこで、「石の力」を使った非常にまろやかな基本水に「ビルべリーエキス」、「サクラの葉エキス」、「月桃の葉エキス」を加えたものをつくり、「リカバリー・ビオ・ウォーター」と名付けました。
 特に炎症性の赤みには効果があります。顔の皮膚は薄いので、ステロイドはできるだけ使いたくないという思いから、患者さんは長期にわたってステロイド軟膏を使わないで我慢なさっていることが多いものです。そういう人はぜひ試してください。
 また、ステロイド軟膏を十分に使って、ほとんど炎症が治まった状態だが、最後の仕上げのローションが欲しいという人にも、非常に適しています。
 それと、抗ブルーライト作用がありますから、PCやスマホの画面を長時間にわたり見つめる人も、肌荒れ防止にぜひ使われることをおすすめします。
 また、リカバリー・ビオ・ウォーターはSPC(後述)による炎症性メディエーターの産生抑制作用がありますから、「痒みと掻破の悪循環」に陥っている人にも適しています。
 それと、特に精神的ストレスによる皮膚症状の悪化には、線維芽細胞でGABA(後述)の産生を促しますので、使われたら良いでしょう。
 もちろん、アトピーが治癒してしまってからの、日ごろのケアにも使えます。
当方の何らかの軟膏を使う必要がある場合、つまり、まだ痒みや炎症が強いときや、皮膚の硬さが残っているときは、リカバリー・ビオ・ウォーターよりもビオ・オーガニック・ウォーターを下地に塗られたほうが良い場合が多いです。しかし、これも人により、ビオ・オーガニック・ウォーターには尿素が入っていますので、それが沁みるという人は、リカバリー・ビオ・ウォーターを下地に使われてもよいでしょう。
 つまり、症状がけっこう残っている人は、ビオ・オーガニック・ウォーターとリカバリー・ビオ・ウォーターを適当に使い分けるという工夫もしてください。

 月桃については多くのページにでてきますので、ここでは省略して、ビルべリー葉エキスとサクラの葉エキスについて説明します。

  • ビルベリー葉エキス

    ビルベリーは、目に良いということで、すでにサプリメントとして飲んでおられる方もいらっしゃるかもしれません。青・紫のアントシアニン色素たくさん含んだベリーで北欧産が有名です。ここで使われているのはビルベリーの葉のエキスで、カテキン類やケルセチン-3- O-グルクロニドなどのポリフェノールをふんだんに含有しています。下図に示しますように、実にさまざまな作用を行い、皮膚には素晴らしい効果があります。

    以上、全部を説明するスペースはありませんので、その中で特に重要なものを簡単に説明します。

    1)GABAとGAD
    リカバリー・ビオ・ウォーターに使うビルベリー葉エキスの作用で最も重要なのは、真皮に存在する線維芽細胞においてGABAの産生を促すことです。
     GABA(γ-アミノ酪酸:Gamma-Amino Butyric Acid )は脳中枢神経系において、神経の興奮を抑制する制御性神経伝達物質としてよく知られています。発芽玄米やギャバロン茶などにも多く含まれており、精神安定化作用、脳神経機能の調節、不眠改善の効果などがうたわれています。従来、体内ではGABAは神経組織のみに存在するとされていましたが、真皮の線維芽細胞においても非常に重要な役割を果たしていることがわかってきたのです。そこで、ヒアルロン酸やグルタチオンの産生をGABAが促していたのです。

     制御性神経伝達物質が皮膚でも生産されて、それが、多大な影響があると生理学的にはっきりと示されたわけで、精神的ストレスが、アトピーや乾癬を筆頭にして、いかに皮膚の病状を悪化させるかが理解できます。多くの皮膚病患者さんを観察して、よくわかるのですが、何が悪いかといえば、精神的ストレスです。これが、最も悪影響を与えます。まず、精神的ストレス、次に食事内容、その次に環境、生活習慣(夜更かし・喫煙・長時間の通勤・汗をかいたままにする、など)です。
     しかし、この精神的ストレスをコントロールするのは、現実の生活においては実に難しいものです。複雑な対人関係、同僚との心理的なもつれ、家族とのきずなのねじれ、夫婦関係の不和などになってくると、解決不可能なことも、多々、あります。
     しかし、GABAが皮膚から、それらの問題をあるていど緩和してくれるということは、実に素晴らしいことなのです。精神的ストレスに対抗して、GABAは皮膚において細胞増殖や抗酸化物質の産生、バリア機能の回復促進を行ってくれるからです。
    そのGABAはグルタミン酸からグルタミン酸脱炭酸酵素(GAD)によって生産されます。GADには、GAD65とGAD67の2種類あり、後者は真皮の線維芽細胞に存在し、加齢によりGADは減少し、皮膚の老化にもつながります。

    GADによるGABAの産生
    真皮におけるGABAの細胞活性化作用

    ヒアルロン酸の重要性については、「重要なサプリメント14~16」をお読みください。

    2)抗ブルーライト作用
    コンピューターの世界になってしまった特に現代において、非常に大切な役割をはたすのが、ビルベリー葉エキスが有している、青色光(ブルーライト)からの線維芽細胞保護作用です。  テレビモニター、スマートフォン、照明などでLEDライトの使用が急速に拡大しました。LEDライトが発する波長380ナノメートルから495ナノメートルの青色光、いわゆるブルーライトの生体への影響は、かなりのものであると想定されています。ブルーライトによる線維芽細胞の酸化ストレス耐性低下や増殖抑制などが報告されています。紫外線より波長が長い分、よけいに皮膚深部にまで影響があるようです。
     下図は、組織培養用ウシ胎児血清にヒト線維芽細胞を播種して、48時間インキュベートし、その間、ブルーライト(400ナノメートルと450ナノメートル)を400回スキャンし、ビルベリー葉エキスを添加した結果です。有意に保護作用が認められます。
     特にコンピューターを長時間見つめる仕事に従事している人には、ビルベリー葉エキスは必須でしょう。

    WST値

    3)角質細胞由来起炎物質・SPCによる炎症性メディエーター産生抑制作用
    乾燥肌の改善は、アトピー性皮膚炎を筆頭にして、多くの皮膚病に必要で、表皮のいちばん外側の角質層が水分を十分に保つことが重要です。それには角質の細胞間脂質のセラミドが潤沢に存在しなければいけません。しかし、「乾燥肌について(概論)」のページに書いていますように、アトピーではスフィンゴミエリンからSPC(スフィンゴシルフォスフォリルコリン)を合成する酵素(スフィンゴミエリンデアシラーゼ)の活性が異常に高くなっており、セラミドよりSPCの方を多く合成してしまいます。
    SPCは保水能力が非常に低く、また起炎物質となるので、水分量の低下や、バリア機能の消失、炎症に伴う痒みが発生します。そこで、掻いてしまい、それによって角質細胞が破壊されます。すると、SPCが周りに拡散し、さらに炎症や痒みの増悪を招くことになり、いわゆる、「痒みと掻破の悪循環」がおこり、ひどいアトピー性皮膚炎の場合は、引っ掻き傷で血だらけになるようなこともおこります。この「悪循環」を断ち切るには、SPCによって生じる炎症性メディエーターの産生を抑制することです。
    例えば、LTB4(ロイコトリエンB4)ですが、これはアラキドン酸に由来するエイコサノイドですが、非常に低い濃度で、細胞膜表面に存在する受容体と結合し、さまざまな作用を発揮します。生体にとって重要な物質ですが、悪く作用すると、アトピー性皮膚炎、乾癬、喘息、潰瘍性大腸炎などの発症因子ともなりえます。エイコサノイドについては、「アトピーの本当の原因A(エイコサノイド)」をお読みください。ビルベリーエキスには、これらの炎症性メディエーター産生を量依存的に抑制する作用が、認められています。

  • サクラの葉エキス

    原料はオオシマザクラの葉です。
    イソフラボンのプルネチン、その配糖体であるプルネトリン、フラボノイドのイソクエルシトリン、クマリン配糖体の一種などが含まれており、下図のように、さまざまな効果を発揮してくれます。
    長年のアトピー性皮膚炎などで、肌が非常に敏感になってしまった人たちには、特に良い作用を及ぼします。

    1)肌荒れ改善作用
    界面活性剤の刺激による肌荒れに対する、サクラの葉エキスの改善作用を調べた結果です。ラウリル硫酸ナトリウム(SDS:界面活性剤の1つ)を被験者の前腕屈側に5分間閉塞塗布を5日間行い、その後、サクラの葉エキスを塗った場合の改善度をコントロールと比較した結果です。

    2)かゆみ改善作用
    敏感肌や乾燥肌の人は、衣服の擦れといった通常であればかゆみを生じないような刺激によっても痒みを感じてしまいます。皮膚の痒みは微細の炎症が起点になるとも言われて います。
    かゆみを有する10から50代の男女5人 を被験者としました。桜エキスを1日1回または2回、痒みを感じる部位に2週間連続塗布し、10分前と塗布開始より毎日、かゆみの程度を10センチメートルスケールのVAS法で数値価された結果です。

    経時的にかゆみの程度は軽減し、試験前後で肌状態の改善が認められます。

    3)ヒスタミン遊離抑制作用
    肥満細胞から遊離されるヒスタミンは、湿疹や喘息、かゆみ、涙や鼻汁等の更新といったアレルギー症状を引き起こします。
    サクラの葉エキスは、濃度0.675%で70%、0.338%で33%の高い抑制作用が認められます。

    痒みの大きな原因の一つであるヒスタミンをこれほど効率よく抑制するので、アトピー性皮膚炎などには特に有効です。

    サクラの葉エキスには、以上の他に、パラフェニレンジアミンによって引き起こされる接触皮膚炎などにも効果があることが認められています。また育毛作用もあります。

(このページで使っているすべての写真、図、データは「一丸ファルコス社」からいただきました)


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