肺がん(サプリメント・タヒボ・ラクトフェリン)

②タヒボ

パウダルコ、あるいは紫イペとも呼ばれる、南米の熱帯雨林の原住民が昔から病気に使っていたノウゼンカズラ科の植物です。樹木と外層と中の材との中間の樹皮を粉末にして使います。

原住民は膀胱炎、前立腺炎、便秘、大腸炎、胃炎、風邪、咳、流感、関節炎、リウマチ、糖尿病、カンジダ、乾癬、肝臓病、腎臓病、貧血、梅毒、マラリア、そしてがん、さらに蛇の噛み傷にまで使用してきました。

いわゆる、万能薬なのです。したがって、地方によっては「神の恵みの木」とも呼ばれています。もっとも、あんまり何でもかんでもに効いてしまうので、かえってうさんくさくなってしまいそうですが。そのせいもあり、Googleで「タヒボ」を検索されると40万以上も結果がでてきます。

しかし、ことがんに関しては医学的データがそろいつつあり、抗腫瘍作用のメカニズムの一部も解明されてきています。

タヒボの樹皮にはフラノナフトキノン(FNQ)誘導体が含まれており、それのいくつかが、がん細胞のミトコンドリアで大量の活性酸素を発生させ、がん細胞を破壊するということなのです(これはすなわち、抗がん剤、マイトマイシン、アドレアマイシンと全く同じ作用なのです)。

キノンには数多くの種類がありますが、細胞のミトコンドリアの中で、電子の受け渡しの役目を行い、酸化還元に非常に大切な役割を果たします。

タヒボの樹皮にみつかったメチルフラノナフトキノンは上記の機序でがん細胞を破壊します。それは、メチルフラノナフトキノンと反応して活性酸素を生成するタンパク質が、がん細胞のミトコンドリアで特別に増えているからだと推測されています。したがって、ほぼ特異的にがん細胞だけを壊すわけです。

また、メチルフラノナフトキノンはある種のがん細胞に特別なタンパク質を発現させ、そのがん細胞がNK細胞の攻撃を受けやすくする働きもあります。

このようにがん細胞を破壊する仕方が先に述べた「一位の木」とまったく違うので、是非一緒にとってほしいものです。そして、がんから生き延びてください。

タヒボは活性酸素を利用してがん細胞を破壊するわけですから、活性酸素を除去能力のあるビタミンEやセレンを同時に与えると、効果は減るといわれています。したがって、このサプリメントをとる場合に限って、ビタミンE、セレン、CoQ10などは最低3時間ほどあいだをあけてとってください。

しかしビタミンCは同じ抗酸化剤ですが、作用する場所が違いますので、問題はありません。酸化されたメチルフラノナフトキノンを還元してくれ、再びもとのメチルフラノナフトキノンが働いてくれるからです。

最初に述べたパクリタキセル含有杉の樹皮とタヒボの樹皮を別々に摂るのは手間がかかりますから、それらを濃縮パウダーにして、一つにまとめたものを私のクリニックではつくっており、「サバイバルエッセンス」という名前をつけて患者さんにお分けしています。

③腸溶性ラクトフェリン

初乳の中にごくわずかに含まれる赤い色をしたタンパク質です。もう60年以上も前に発見されていたのですが、その重要性に気づかれ、健康増進のために盛んに摂られるようになったのは、つい最近です。赤い色は鉄イオンと結合しているためです。

生まれたての無防備な赤ちゃんのための物質ですから、非常に多彩な作用を示します。まず、免疫系の調節、抗ウイルスおよび抗細菌作用、抗酸化作用、抗炎症作用、最近はがん発生および転移の抑制作用も確かめられており、がん患者さんには是非補ってほしいサプリメントです。

また、赤ちゃんが母乳を与えられた後、すやすやと眠ることからおわかりになるように、ラクトフェリンには脳にも優しくはたらきかけ、鎮静作用をもたらします。エンドルフィンを増加させ、がん末期の痛みにも有効で、モルヒネの量を減らすことができます。

その他、腸の悪玉菌から鉄分を奪い、その増殖を抑制し、善玉菌であるビフィズス菌を増やし、腸を整えてくれます。また、胃潰瘍の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌の数を激減させる作用もあります。

直接C型肝炎ウィルスに付着して感染を阻止するため、C型肝炎にはインターフェロンよりも効果があり、しかもずっと安全で副作用がないため、近い将来はC型肝炎の治療にもっと積極的に取り入れられるはずです。

コレステロールを下げる作用も認められており、医師が保険の点数稼ぎのために処方する副作用の恐ろしいメバロチンなどの抗高脂血症剤よりもはるかに効果があり安全です。また抗酸化作用によって、脂質の酸化を防ぎ、過酸化脂質の生成を抑制するためコレステロールが高い人にも是非すすめられます。

腸粘膜での鉄の吸収を調節するため、鉄欠乏性貧血にも有効です。また、それを改善するために鉄剤を服用している人は、鉄の過剰摂取を調節する作用により、嘔吐、下痢、胃炎などの副作用を防いでくれます。

以上のように、いわば一種の万能薬のような素晴らしい働きをしてくれますが、最も肝心なことは、ラクトフェリンが胃や十二指腸で分解されず、小腸まで無事に届くかどうかということです。そうでなければ、ほとんど意味がありません。

その問題を解決しているラクトフェリンのサプリメントは、ぼくが知る限りでは、最近、開発された腸溶性のラクトフェリンだけです。

あなたが悩む次の疾病に、医薬品と違って副作用が圧倒的に少なく、しかも医薬品と同等か、あるいはより効果的な、ビタミン、ミネラル、ハーブなど、安全で自然な数種類のサプリメントと摂取量を、常に患者さんの症状にフィードバックしながらパーソナルに処方をします。したがって、改善状態に応じて、2~3ヶ月に一度、処方を変えたり、量の増減を行います。