
10.適度に筋肉を動かすような軽い運動は不可欠
ですが、それをするのがおっくうになるような、つまり心理的ストレスになるような、運動は避けたほうが賢明です。
運動も楽しくやらなければ、効果は期待できません。木枯らしが吹いているような日は、意志をふりしぼって戸外でジョギングするより、こたつに入って、猫のようにうつらうつらしていたほうがずっと健康にいいのです。
11.できるだけレントゲン撮影、CTスキャン、胃透視などによる、被爆は避けることです。
タクシーの運転手、パイロット、ステュワーデスあたりは年に2度の胸部レントゲン写真をとるように義務づけられている職場があるようですが、狂気の沙汰です。胸部レントゲン撮影により、肺がんの死亡率が下がったとは証明されていません。
むしろ被爆により、実際のところ肺がんの発生率をあげているでしょう。年に2度も強制的に胸部レントゲン写真をとらされる野蛮な国は、日本くらいなものです。絶対に拒否してください。
医師が不必要にレントゲンを取りたがる理由の一つは、医療訴訟が起きたときに、負けないようにするためです。極端な例をあげると、主訴が頭痛だとします。医師はどういうタイプの頭痛か詳しく問診して、単なる風邪による頭痛だと判断します。
脳腫瘍による頭痛である確率は、おそらく1万分の1ほどでしょう。そこで、アスピリンを処方しただけで帰します。しかしまさに万が一、その患者さんが急死し、剖検の結果、死因は脳腫瘍だったとします。
医師は家族から訴えられ、その場合、敗訴するかもしれません。なぜCTスキャンで確認しなかったのか、していれば、脳腫瘍であることなど、一目瞭然であり、他にもっと適切な処置ができていたはずだとういうことです。
これでは医師のほうもたまったものではありません。自衛策を講じなければいけません。
したがって、欺瞞に満ちたインフォームド・コンセントと同じように、患者さんのために行なうのではなく、医師は己れの保身のために、不必要なCTスキャンを行なうのです。
それを防ぐには、患者さんのほうも明確に次のように文章にして残しておくべきです。
「私、だれそれは、今回の頭痛に関して、不必要なレントゲン撮影やCTスキャンを受けたくありません。その結果、いかなる事態が起きようとも、裁判に訴えるようなことはいたしません。たとえ、最悪の場合、つまり私が死亡するようなことが起きたとしても、レントゲン撮影やCTスキャンを怠ったという理由では、遺族には裁判をおこさせません」
これだけ明記しても、なお不必要なレントゲン撮影やCTスキャンを行なおうとするのであれば、他の医者か病院に変えたほうが賢明です。しかし、なんともいやな時代になったものです。どうして、これだけ患者と医師の関係が悪化したのでしょうか?私たち文化そのものに、深い病根があるに違いありません。
以上1)~11)まで、健康オタクにしか守れないような、面倒なことを述べました。私にだってすべては守れません。携帯電話も便利なのでつい使ってしまいます。
しかし可能なかぎり、これらの事項は実行する気構えはあります。この気構えがあるのとないとでは、雲泥の差です。ましてやがんにかかってしまい、今、その治療中に専念している人は、是非、すべてを実行してください。