
糖尿病も増加の一途をたどっています。日本では過去30年間に30倍、アメリカでは過去45年間に10倍増えたと言われています。自動車の登録数と比例して増えていくそうです。
日本の場合、40歳以上では11.9%が糖尿病患者で、21.4%が予備軍です。世界中では毎年700万人の増加です。糖尿病が原因の死亡は300万人で、これはエイズによる死亡と同じです。
この病気の恐ろしいところは、発症していても、最初のうちは自覚症状がないということです。そして、糖尿病からくる合併症が自覚されたときは、その合併症を治癒させることに、非常にてこずることです。最悪の場合は失明、腎不全、壊疽にいたります。
毎年、世界中では100万人が糖尿病の合併症により下肢切断を余儀なくされています。したがって、早期発見が非常に大切です。
糖尿病家系の人は、30代から、月に一度はご自分で検尿して、糖が尿に出ていないかチェックして下さい。
しかし、最も確実なのは、採血によりHbA1c(グリコヘモグロビン)を調べることです。過去1~2カ月間の平均血糖値を推定することができます(ビタミンCやアスピリンを常用している高値にでることがありますから注意してください)。
これが5.2%以上であれば、糖尿病のリスクありとして、対策を講じ始めてください。
どんな教科書にも載っていていないことを一つ書いておきましょう。
糖尿病患者さんは皮膚の白い人が奇妙に多いのです。男性でも、しっとりとしたきめの細かい女性のように白い肌をした人がいます。糖尿病とどういう因果関係があるかわかりませんが、事実そうなのです。
もっとも、皮膚が白いからといって必ず糖尿病だというのではありません。また色黒の糖尿病患者さんも大勢います。しかし、厳密に統計をとったわけではないのですが、印象として、色白の人にどういうわけか多いのです。
糖尿病は遺伝素因の関与があることはわかっています。平安朝時代の藤原氏一族は糖尿病の家系だったようで、そのころから糖尿病誘発の遺伝子は日本にすでに存在していたことがわかります。
もし、家系に糖尿病の人がいて、あなたが色白であれば、糖尿病の可能性を疑ってみるのが賢明です。
2005年9月、科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー電子版に、岡山大学などのグループがインスリンを分泌する膵臓のβ細胞を大量につくる技術の開発に成功したことを発表しました。
数年後には、ひょっとするとインスリンの注射は必要でなくなるかもしれません。しかし、それまでは、ひどい糖尿病には薬は止むを得ません。
経口剤、インスリン使用に至らないうちビタミン、ミネラルで可能なかぎり合併症を防いでください。また、普通の病院では、健康保険がきかないことと、医者の無知により、重要なミネラルが処方されません。
しかし、こういったサプリメントこそ最初に投与されるべきものなのです。
バナバ茶、桑の葉茶などはむかしから糖尿病に効くということで愛飲されています。また、コーヒーや紅茶を飲むとき、シナモン(肉桂)を少し入れてください。
そして、有機栽培されていない野菜を食べるときは必ずゆがいて、化学肥料からくる硝酸塩を少しでも少なくしてください。
生野菜がいいのは、それが有機栽培されているときに限ります。ゆがくことによって減ずるビタミン類の効能と、硝酸塩の危険性が減ずることを比べると、後者の方が健康にはよほど大事なのです。
そして、笑うことです。笑いは食後の血糖上昇を抑えます。
また、すぐ近い将来、おそらく10年以内、遅くとも15年以内、再生医療の素晴らしい発達によって、自分の皮膚細胞から、自分のDNAとまったく同じDNAをもつ膵臓が再生されるでしょう。そのとき、糖尿病は過去の病気になるでしょう。