物忘れ

まず、今、あなたが服用している薬を調べてください。

特に血圧を下げる薬は、確実に記憶に悪影響を及ぼします。降圧剤は、特殊な例外以外、若い人はめったにのみません。主に40代、しかも半ばか後半くらいにのみ始める人が多いのです。そのころ、記憶力が衰えると、ほとんどの人は降圧剤のせいではなく、単に“年のせい”だと思ってしまうのです。

そうではないのです。

たしかに、単純な記憶、つまり英単語をそのまま覚えるというようなことは、衰えてきます。しかし、それを補うように年をとるにつれて連想力や深い理解力、推理力が発達してきますので、それほど記憶力は総合的には低下しないのです。

また、抗うつ剤、抗不安薬などの精神系に作用する薬は、はなはだしく記憶力を損ないます。

もっとも顕著で、しかも最近しばしばお目にかかる例は、40代~50代のサラリーマンが、抗うつ剤と降圧剤を併用している例です。これで、記憶力減退(精力減退も)がおこらなければ、それはまさにスーパーマンです。

あるいは、かえって脳の代謝に異常があるのではないかと疑いたいくらいです。また、抗高脂血症剤のスタチン系ドラッグも補酵素CoQ10を枯渇させますから、当然、脳機能に悪影響を及ぼします。 また、女性で更年期障害のためにホルモン補充療法を受けている場合も、もの忘れが激しくなることがあります(更年期障害のところを参照してください)。

そういう、いわば"記憶力剥奪系”の薬を、まず、ビタミン・ミネラル・ハーブ系のサプリメントに代えることがもっとも大切です。それから、脳の微小血管の循環を改善させたり、脳神経細胞をとりまいている一種の鞘を補強したり、神経伝達化学物質を補ったりするサプリメントをとってください。

英単語を単純に覚えるという記憶力さえ回復されることがあります。今、とっている薬や健康食品、それに既往歴と家族歴、お仕事の具体的内容などを詳しく書いて、送ってください。最適のサプリメントを処方します。

あなたが悩む次の疾病に、医薬品と違って副作用が圧倒的に少なく、しかも医薬品と同等か、あるいはより効果的な、ビタミン、ミネラル、ハーブなど、安全で自然な数種類のサプリメントと摂取量を、常に患者さんの症状にフィードバックしながらパーソナルに処方をします。したがって、改善状態に応じて、2~3ヶ月に一度、処方を変えたり、量の増減を行います。