あまりにも抗うつ剤に頼りすぎです。人によっては4種類から6種類ものんでいます。しかも、5年、6年とかなり長期にわたっています。

それでもって、非常に改善したという患者さんにお目にかかったことがないのです。ただ、患者さんは、そういった数多くの医薬品を服用し続けなければ、不安で仕方がないのです。

典型的な薬に対する心理的依存症を、医者自身がつくりあげてしまっているのです。この現実は、特に神経内科や精神科の重大な責任です。特に日本の場合、欧米と比べると10倍近く抗うつ剤が処方されているのです。実に由々しき事態です。

多くの患者さんは、抗うつ剤をのむと、眠くなったり、だるくなったり、回りに無関心になったりして、仕事がまったくできなくなると訴えます。それは当たり前の話で、医薬品でそういう精神状態に追い込むことによって、症状を改善しようとするからです。

男性が服用すると、ほとんどの例で性欲がなくなってしまいます。特に若い男性が性欲を失い、勃起しなくなると、それによって、また落ち込んでしまうという悪循環におちいります。可能なかぎり避けるべき医薬品です。

しかし、すでに抗うつ剤を服用している場合、絶対に急に止めてはいけません。非常に慎重に時間をかけてゆっくりと、ビタミン、ミネラル、ハーブ類にかえていかねばなりません。

ドイツでは健康保険が適用されるまで一般的になっているハーブや、太平洋の島々で伝統的に使われているハーブや、ウコン(しかし特別なウコンでなくては効きません)などをまず試してみるべきで、うかつに医薬品に頼ると、薬漬けになってしまいます。

また、胃酸で消化されないようにコーティングされたラクトフェリンも非常に効果があります(普通のラクトフェリンはまったく無効)。

プロザックなどのSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)を個人輸入して服用することなどは絶対に行ってはいけません。また、早漏防止のために、SSRIを服用するなど、これほど愚かなことはありません。

もし、理解のある医者が近くにいるのであれば、ビタミンB12の筋注も効果があります。しかしデプレッションにビタミンB12の筋注に関しては、健康保険はききません。それに、そういう治療は、よほどビタミン、ミネラルに精通した医者でないと、頭から拒否されます。

ビタミンB12はシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、メチールコバラミンの3種類ありますが、シアノコバラミン以外、どんなに大量にとっても、あるいは注射でうっても、副作用の心配は皆無です。

医学書にはビタミンB12の摂りすぎは、巨赤芽球性貧血の診断を誤らせるので、よくないと書かれていますが、そもそも巨赤芽球性貧血なるものは極めてまれな病気で、私は医者を30年近くやっていますが、未だお目にかかったことがありません。

そのようなめずらしい病気に対する恐れから、頻繁に遭遇するデプレッションにビタミンB12を大量に使わないというのは、実にばかばかしいことだと思いませんか。

また、ルビジウムといった微小ミネラルの不足によってうつ状態が発生することもあります。ルビジウムはフェニールアラニンとチロジンがカテコラミンを産生させるための酵素を刺激するからです。

また、カテコラミンの産生を確かなものにするだけでなく、カテコラミンの分解も遅くするのです。

それと、内科に詳しくない精神科医が、ほんとうは甲状腺機能低下症、あるいは更年期障害(男性も含めて)であるにもかかわらず、うつ病と誤診することがけっこうあります。

この場合、抗うつ剤は何の役にも立たないどころか、患者さんの人生そのものを台無しにします。長年、抗うつ剤を服用している人は、一度、内科、あるいは婦人科に行かれ、再検査されたほうがいいでしょう。

女性更年期の場合、プロゲステロン、男性更年期の場合、テストステロンを補えば、実に簡単に治癒されることがあります。

したがって、もし甲状腺ホルモンや性ホルモンのチェックをしないままに抗うつ剤を投与されているなら、注意が必要です。

また、性ホルモンのチックは唾液で検査するのが簡単であり、かつ、血液で検査するよりもかえって正確なのです。血液検査で性ホルモン異常なしとでても、唾液検査では異常が発見されることがよくあるのです。

あなたが悩む次の疾病に、医薬品と違って副作用が圧倒的に少なく、しかも医薬品と同等か、あるいはより効果的な、ビタミン、ミネラル、ハーブなど、安全で自然な数種類のサプリメントと摂取量を、常に患者さんの症状にフィードバックしながらパーソナルに処方をします。したがって、改善状態に応じて、2~3ヶ月に一度、処方を変えたり、量の増減を行います。