- 月桃加工食品(JIPNAG Ginger®) 4~8錠/日
月桃には女性ホルモンのエストロゲン様作用があるといわれています。その代表的な物質がケルセチンです。大豆のイソフラボンよりその作用は弱いのですが、それがゆえに長期にわたって摂っても非常に安全です。
それと、詳細なメカニズムはまだ解明されていませんが、おそらく、月桃の香りのもとになる精油成分が脳に働き、そこで脳内における性ホルモンの分泌を促しているのではないかと推測されます。性ホルモンは脳の中ではつくられないというのが定説でしたが、最近の研究により、それはくつがえされています。今まで、それを定量するテクノロジーがなかっただけのことなのです。
月桃がもつ、上記のエストロゲン類似作用をもつケルセチンは骨密度の低下を防ぐことが多くの実験で立証されています。
また、私たちの月桃サプリメント(JIPNAG Ginger®)にはビタミンKが足されています。ビタミンKはオステオカルシンというタンパク質合成に必要で、このタンパク質は骨にカルシウムを運び入れる作用をします。また、もし、ビタミンKが十分に存在しないと、カルシウムが骨から失われ、動脈に沈着し、動脈硬化がおこります。
- ボロン 3mg/日
まず、ボロンという聞き慣れないミネラルから始めましょう。
これは骨そのものには含まれていませんが、骨をつくるときに必要なのです。
ボロンはテストステロンとエストロゲンの生成を促します。
つまり、このミネラルをしっかりとるということは、加齢とともに減少していく性ホルモンをリカバーしてくれるわけで、ホルモン補充療法で骨粗鬆症を防ぐという治療と基本的には同じことになるのです。
しかも、それだけでなく、カルシウムとマグネシウムの腎臓から体外への排泄を少なくしてくれる作用もあります。一日3ミリグラムは必要といわれますが、 大きなリンゴ一個には0.5ミリグラムのボロンが含まれています。
また、その他の緑黄色野菜、特にキャベツもボロンを多く含んでいますから、じゅうぶんに野菜や果物を食べる人は、ことさらとる必要はないでしょう。しかし骨粗鬆症が心配で、かつ食事にも注意を払うことのできない人は、サプリメントで積極的に補って下さい。インターネットで簡単に購入できます。
- 腸溶性ラクトフェリン 400~1200mg:ラクトフェリンには、
①骨芽細胞の増殖促進と②そのアポトーシス阻害の両面から新しい骨の形成を促進します。また、破骨細胞への成熟を抑制することにより、成熟破骨細胞数を減少させ、結果的に骨吸収を低下させ、骨量を増加させます。
しかし、このサイトで何度も書いていますが、腸で吸収されるように工夫された、腸溶性ラクトフェリンでなければ、何の意味もありません。
また、最近、ヒハツという一種の香辛料が入ったラクトフェリンが販売されていますが、メタボリックシンドロームなどには、いいかもしれませんが、長期にわたってとった場合、ヒハツが骨粗鬆症にどのように影響を与えるかが不明ですので、それは避けて、単に腸溶性ラクトフェリンだけのもが無難です。
- マグネシウム 250mg/日:このサイトのなかでは、動脈硬化、高血圧、糖尿病と、生活習慣病御三家のようなところに、マグネシウムは顔を出しました。
ところが、日本では下剤や胃薬に使われているくらいで、あまりにも無視されています。高血圧で医者にかかり、ラシックスはとりなさいといわれても、マグネシウムについては一言も言及されないでしょう。
コレステロールが高いのでメバロチンを処方されても、マグネシウムをすすめられた人はまずいないでしょう。まるで関脇となる技量がじゅうぶんあるにもかかわらず、幕下で長年くすぶっている大物力士のようなものです。なぜでしょうか。
これも答えは簡単です。マグネシウムじゃ、お金にならないからです。自然界に存在するものから薬品会社は特許を得られないからです。コンビニでも売っているマグネシウムのサプリメントを買いなさい、それが高血圧にも効きますよといっても、医者はぜんぜん収入につながらないからです。
この日蔭者のマグネシウムは骨粗鬆症の改善にもたいへんに必要なのです。骨の健康を考える上で、カルシウムより大切だといいきる研究者もいるくらいです。それが証拠に、人体の中にあるマグネシウムの50%近くは骨に含まれています。
マグネシウムがじゅうぶんに存在しなければ、カルシウムも骨に吸収されません。また、ビタミンDも活性化されません。ビタミンDは活性化されて初めて、小腸からのカルシウムの吸収を促し、また腎臓からのカルシウムの再吸収を調節することができるのです。このミネラルの名誉のために、今まで述べてきた以外の作用も書き足しておきます。
筋肉のけいれんに効きます。これはあまり知られていませんが、マグネシウムの生理作用を知っていれば理解できます。運動神経が骨格筋に達し、その終板に付着しているところを神経筋接合部といいます。
そこで、運動神経末端からアセチルコリンが放出されて、筋肉の収縮がおこるのですが、マグネシウムは運動神経末端からのアセチルコリン放出を抑制する働きがあるのです。これは骨格筋に対しての作用ですが、平滑筋においても詳しい機序は不明ですがマグネシウムは弛緩させる働きをします。医者はステロイドの投与を必要とするほどの長引く喘息の発作には、マグネシウムの点滴も考慮してみるべきです。、カルシウムとマグネシウムを適性比率、つまり2対1でとれば、精神安定剤の役目も果たしてくれます。
心・血管系、糖尿病、けいれん、気分を落ち着かせること、そして骨粗鬆症にも必須と、多彩な仕事をしてくれるにもかかわらず、マグネシウムじゃ特許がとれないから研究しないというのは、あまりにも御粗末です。
しかし、見方を変えれば、特許が取れるなら何でも研究するということになりそうです。いや、それどころか、特許が取れそうにもないものまで、あるいは取ってはならないものにまで、最近の医療関係者は我が物にしようと医学の本筋を逸脱してきています。
- ストロンチウム 200~400mg/日
放射性物質ではないかと不安がる人がいるかもしれませんが、それは人工的につくられたストロンチウム90のことで、自然界に存在するストロンチウムは安全な物質です。200年ほど前に発見され、花火や発炎筒の赤い色を得るのに使われていたり、現在では超伝導の材料としても使われています。
最近、ストロンチウムは骨の細胞分裂を促進するだけでなく、副甲状腺ホルモンによる未熟な破骨細胞のカルシウムの過度の再吸収をコントロールする役目もはたしていることがわかり、骨粗鬆症対策のサプリメントにすすめられます。
もっともいいのが、ラネリック酸ストロンチウム
(strontium ranelate)なのですが、これはヨーロッパで医師の処方箋が必要です。
インターネットの通販で購入できるのは、たいていクエン酸ストロンチウムですが、それでもいいでしょう。
この物質の骨に対する重要性は非常に高く、しかも今まで、見過ごされてきましたので、4番目目にもってきました。ぜひ、補ってください。
- ビタミンC 3g/日:サプリメントの基本です。
「Ⅱ」現代の病気を解く5つのキーワードⅴ 活性酸素とフリーラジカルのところに詳述されていますから、
そこをお読みください。
- ビタミンD 1000~2000IU/日
このビタミンについてはがんのところで述べましたが、骨粗鬆症にもたいへん重要な役目を果たします。
特に大切なのは、上皮小体から分泌されるパラソルモンといっしょに働き、腸でのカルシウムとリンの吸収を高めることです。したがって、いくらカルシウムのサプリメントをとっても、ビタミンDが不足していては話にならないのです。
また、ビタミンDの血中濃度を上げるには、よく歩くことと、戸外で紫外線をあびることです。逆に、屋内でテレビを見たり、テレビ・ゲームに興じる時間が増えれば増えるほど、Dの濃度は減ってきます。
- ビタミンK
非常に重要です。ビタミンKはオステオカルシンというタンパク質合成に必要で、このタンパク質は骨にカルシウムを運び入れる作用をします。もし、ビタミンKが十分に存在しないと、カルシウムが骨から失われ、動脈に沈着します。
これについては「脳卒中」の欄で、詳しく書いていますのでそこを参照にしてください。ナットウに多く含まれています。K2のうちMK4が1000μg、K2のうちMK7が100μgが同時にとれるサプリメントが望まれます。ただし、ワルファリン(商品名:ワーファリンなど)を服用している人は、ビタミンKはとらないでください。
- ケルセチン 500~1000mg/日
タマネギやホウレンソウ、パセリなどに多く含まれているフラボノイドで、骨密度の減少を抑制してくれます。
最初に述べた、月桃加工食品(JIPNAG Ginger®)にもケルセチンは含まれていますが、さらに補ったほうが無難です。
- イチョウの葉エキス 100~150mg/日
毛細血管レベルの血流を改善し、以上に述べたサプリメントを、体のすみずみの組織に行きわたらせるのに非常に重要な役目を果たします。今まで述べたすべてのサプリメントをとるのは当然無理ですが、それらのいずれをとるにせよ、ぜひいっしょにこのイチョウの葉エキスも同時にとってください。
以上のサプリメントを別々にとるのはかなり面倒なことです。
そこで、以上に上げたビタミンやミネラルを数種類配合したサプリメントが、非常に多くの会社から発売されています。インターネットで検索してください。
ただ、日本製のそういった骨用のサプリメントは、各々の栄養素の配合量が非常に少ないので、アメリカ製にしてください。月桃、腸溶性ラクトフェリン、ストロンチウムなどは単独でとる必要があります。
ここで、気づかられたはずですが、カルシウムのサプリメントが抜けているのではないかと?
念のためにいっておきますが、忘れたわけではありません。前ページにも書きましたように、カルシウムをサプリメントからとることは、特にビタミンD不足をきたす恐れがあり、しかも、カルシウムのとりすぎは、動脈硬化をおこす危険があるからです。
また、ビタミンEも摂り過ぎると、かえって骨粗鬆症を促すかもしれません。
つい最近、2012年3月5日に慶應大学がプレスリリースで、「ビタミンEの過剰摂取は骨粗鬆症を引きおこすことを発見」と発表しています。その一部を引用します。
---- 正常マウスと正常ラットにヒトがサプリメントとして服用しているビタミンE に相応する量のビタミンE を添加したエサを8週間投与すると、破骨細胞による骨の吸収が亢進し、骨量が減少し、骨粗鬆症を発症しました。
以上の結果より、ビタミンE は破骨細胞を巨大化することで骨の吸収を促進すること、ビタミンEの摂取量が多いと骨粗鬆症を引き起こす可能性があることを明らかにしました。
本研究は、今まで不明であったビタミンE の骨代謝への影響を明らかにしただけでなく、ビタミンEを含む薬剤やサプリメントの過剰摂取が骨粗鬆症を引き起こす危険性があることを証明した点で画期的な発見であると考えます。----
特に、ビタミンEのミックスタイプではなく、α-トコフェノールだけのサプリメントを摂取している人は注意してください。
注意
- 特に代替療法を行う医師や、健康食品を売る会社などがすすめる毛髪検査というものがあります。
髪の毛を分析して、体に有害重金属が蓄積していないか、あるいは大切なミネラルが不足していないかをチェックすることができるとうたっています。
しかし、ことカルシウムに関しては毛髪検査の結果を読むのに注意がいります。正常値より、カルシウムが多いとでても、それが十分に血液にカルシウムが存在していることを意味しないからです。
カルシウムが不足すると、パラソルモンの分泌が高まり、血液中のカルシウムの値を正常に保とうとします。
カルシウムは生命維持に非常に重要なミネラルですから、それが血流中に十分に存在しなければ、ヒトは死にます。
そこでパラソルモンは、腸からのカルシウム吸収を増し、また腎臓からのカルシウム排出を低め、そして骨からカルシウムを奪いとり、血流中のカルシウム量を一定の範囲内におさめようとします。
その状態が長く続くと、結果的に、カルシウムは不足しているのに、毛髪には異常に多くカルシウムが見出されるということになるのです。
ですから、毛髪検査でカルシウムが正常範囲でなく、むしろ過剰であると出ても、それは逆にカルシウムが十分に食事から補われていないということを意味します。そこのところを読み間違えないように注意してください。
また、正常値より低くても、当然、カルシウム不足を意味します。
つまり、高すぎても、低すぎても、カルシウムは不足しているということを意味するのです。それと、血液検査でカルシウムの値を読むのも、ほとんどナンセンスです。なぜなら、血液中のカルシウムは、非常に厳密に正常範囲内におさまるべく、コントロールされており、ひどい骨粗鬆症の患者さんでも、血液検査ではカルシウムは正常とでてくるからです。
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特に更年期以降の女性に骨粗鬆症が多いので、エストロゲン不足が骨粗鬆症に関係しているとして、薬品によるエストロゲン補充をすすめる医者がいます。気をつけてください。副作用ばかりが多くて何の役にもたちません。
しかし、医薬品による、ホルモン補充療法でなく、特に、人体が産生するのとまったく同じ形の(これを bio-identical とよびます)プロゲステロンは、骨密度の低下を防ぐだけでなく、逆に、骨密度を回復させてくれる作用さえあるのです。
次の更年期障害のところも参考にしてください。
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普通、骨密度測定にはX腺か超音波を使います。しかし、実のところ、あまり正確ではありません。特に、骨密度が治療によりどの程度、改善したかをチェックするのにはかなり不正確なのです。同じ骨で1mmもたがわず、同じ所を測定して比較しなければ、あまり意味がないのです。
そこで、Ⅰ型コラーゲンN末端テロペプチドという一種のタンパク質を尿で調べるのです。骨表面で破骨細胞が骨破壊をおこすさいに直接産生されてくる物質です。もし、異常に高値であれば、あなたの骨密度は減っています。この検査の利点は、尿ですから、簡単であることと、数週間おきに、治療の効果をチェックすることができる点です。X線や超音波による検査は、一年以上の間隔をあけてチェックしなければ意味がありません。
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医薬品による治療は、本来、避けるべきものです。特に、ビスホスフォネート製剤(商品名:フォサマック、ボナロン、アクトネル、ベネット、ダイドロネル、アレディア、オンクラスト、テイロック、ビスフォナールなど)が処方されます。これらは、長年とるとひどい副作用がおこる可能性があります。しかし、もし、あなたの骨粗鬆症が今、非常にひどい状態であれば、応急処置として、これらの医薬品をとったほうがいいでしょう。しかし、1年までです。その後は、可能なかぎり、サプリメントや最後に述べる運動で、骨密度を正常にたもってください。
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カルシウムを補うのに煮干しもすすめられるのですが、昔は確かによかったでしょう。しかし、現代は酸化防止のために、ブチルヒドロキシアニソールが添加されています。しかし、これは発がん物質なのです。ちょっとやそっと食べたからといって、どうってことはないでしょうが、カルシウムを補う目的で、毎日毎日食べるのは問題です。
運動の重要性
じっとして体を動かさなければ、骨密度はどんどん減ってきます。ぜひ、戸外に出て、太陽の光を浴びながら、運動してください。そうでなければ、いくらサプリメントをとっても効果は半減します。
無重力の宇宙空間に数週間おかれた宇宙飛行士たちは、骨量が大幅に減少します。
骨にあるていどの負荷がかからなければ、骨は脆くなるのです。また、特に「フラミンゴ体操」がおすすめです。インターネットで検索すると、写真や図による解説がいくつもでてきます。
ここに述べたことは、あくまで一般的な参考としての情報であり、読者が医学知識を増やすための自習の助けになるものであり、それを越えるものではありません。
また、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに書かれてあるサプリメントをとったり、治療法を行い、症状が悪化しても、いっさい責任はとれません。

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