本当に正しい知識の羅針盤「ドクター牧瀬のサプリメント講座」


脳卒中

瀉血、月桃加工食品(JIPNAG Ginger®)、ビタミンC、オメガ3系不飽和脂肪酸(魚油、フラックスシードオイル、エゴマオイル)、ビタミンB6、ビタミンB1 2、ビタミンB2、ビタミンE、ビタミンK、ルチン、ルンブロキナーゼ 、テトラサイクリン
(発作後すぐに使う)

これらのサプリメントはあくまで一般化したもので、個々の症状によって違ってきます。したがって、これらのサプリメントを摂られる前に、Dr.牧瀬にメイルを送り(dr@drmakise.com)、量や種類をきいてください。粗悪な製品のサプリメントの摂取、摂取不足、過剰摂取はかえって身体に悪影響をおよぼし、完治を妨げる結果になることが多々あります。

ここで脳卒中という言葉をきっちりと定義しておきましょう。
この言葉は正確にいうと病名ではなく、脳の循環障害によって、精神・神経症状が急速に出現した状態で、特に運動障害と意識障害を伴うような重症例をさす症状名です。したがって、この脳卒中という状態を引き起こす原因となる疾患があるわけで、その代表的なものとして、脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血などがあげられます。よく、「おじいちゃんは脳卒中で倒れ、あと中風になってしまった」という言い方がありますが、もう少し、医学的に表現すると「おじいちゃんは、脳出血か、脳梗塞か、あるいはクモ膜下出血あたりで運動障害か意識障害を起こして、倒れてしまい、その後、主に運動麻痺が残ってしまった」となるわけです。

 したがって、脳卒中という症状を起こすものには、脳梗塞以外に、脳出血とクモ膜下出血があるわけです。日本の場合、狭心症や心筋梗塞とともに、いわゆるこの脳卒中も多いので、それについて、もう少し詳しく述べておかねばなりません。

①脳出血
 ほとんどは高血圧性の小動脈病変によるもので、好発部位は外側線条体動脈で、大脳基底核という、脳のど真ん中にある部分です。この辺に出血が起こると、随意運動神経がおかされ、いわゆる中風という麻痺がおこるわけです。その他、数多くの小動脈が脳の中を貫き、走り回っているわけですから、出血の部位により、実に多彩な運動障害、意識障害を惹起してきます。  脳内の細い動脈に長期間高血圧が作用すると、血管の壁を構成している主に中膜が障害され、動脈の壊死を起こすといわれています。その他、動静脈の奇形、動脈硬化も原因となります。
②クモ膜下出血

 脳の表面を薄い膜(クモ膜)がおおい、脳を保護していますが、その膜と脳実質の間隙に出血が起こることがあります。多くは脳の底を走っている太い血管が分岐する部分に、動脈瘤ができ、それが破裂するためにおこります。激烈な頭痛で発症します。高血圧はリスクファクターになりえますが、必ずしも血圧の高い人におこるとは限りません。比較的若い人にもけっこうあります。
③脳梗塞(脳軟化症と呼ばれたこともあります)

 脳の動脈に狭窄、閉塞が起こり、十分に酸素や栄養が運ばれず、その動脈が支配する部分が壊死をおこした状態です。成因により二つに分類できます。

  • 脳血栓症…ほとんどが動脈硬化で血管の内腔が狭まり、そこに血栓ができて生じます。したがって症状はゆっくりと段階を追って進行します。
  •   
  • 脳塞栓症…心疾患のために心臓にできた血腫、あるいは血栓、または大きな動脈にできて血栓が剥がれ、脳にまで運ばれ、脳動脈を詰まらせることによっておこります。前駆症状はあまりなく、突発的です。

*隠れ脳梗塞
あえてここに別の項目をつくり、解説するのは、降圧剤のめちゃくちゃな使用により、隠れ脳梗塞が急増している懸念があるからです。日本人の平均寿命は世界一長い。しかし、寝たきり老人も非常に多いのです。それは、多くの老人が脳梗塞を患うようになったからです。 1950年代には脳出血(脳の血管が破れる)が9割以上を占め、脳梗塞(脳の血管が詰まる)が1割を切っていました。ところが、栄養状態が改善され、血管が丈夫になり、しかも降圧剤をどんどん服用するにつれて、2005年には脳出血が18%、脳梗塞が75%と比率が逆転してしまったのです。50年という時間は、私たちのDNAを変えるにはあまりにも短い時間です。しかし、瞬きにすぎない50年の間に、このような病態の激変があったということは、食生活や薬品がいかに人体に影響するかという証拠です。
もし、血圧を不用意に下げてしまうと、心臓より上にある脳は特にダメージを受けやすくなります。非常にほそい血管などつまりがちになってしまいます。つまり、ここでも毛細血管を無視した治療が行われるのです。すると、そこから先に十分な血液が運ばれないために、小さな梗塞がおこります。しかし、長期にわたり高血圧が続くと、脳の深部の極めてほそい穿通枝動脈が変性し、直径15ミリ以下の小さな梗塞がおこることがあります(これをラクナ梗塞と呼びます)。したがって、血圧を適度に調節することが非常に重要な課題となります。 いずれにせよ、範囲の狭い脳細胞の壊死のため、意識障害とか、麻痺といった大きな症状はでません。ただ、ふと、人の名前がでてこなかったか、でてこないようになったとか、「あれ」、「それ」といった代名詞ばかりの話になるとか、わずかな耳鳴りがしたという程度で終わってしまいます。だれしも、経験することです。
そうなんです。だれしもが経験することで、それは脳の各所にひそやかな虚血性の壊死(隠れ梗塞)がおこっているからです。精査すると30代から小さな梗塞はみつかります。こういった現象はあるていど不可避的で、現代医学で完全に阻止することはできません。しかし、適切なサプリメントで、それを可能なかぎり、遅らせるよう努力できるのです。
特に次に述べるような症状が出れば、要注意です。

  • 人の名前がでてこない。
  • 会話に、「あれ」、「それ」、「あの人」、「その人」、「あそこ」といった代名詞が多くなってきた。
  • 字が下手になってきた。あるいは、文章を書いていて、突然、一文字を飛ばして書いてしまう。
  • 簡単な暗算ができなくなってきた。
  • 数秒前に何かの目的で行動を起こしたのだが、何のためにその行動を起こしたか、忘れて戸惑うことが、しばしばある(例えば冷蔵庫を開けたのだが、何のために開けたか忘れ、閉めたとたんに、ヨーグルトを取り出すために開けたことを思い出すとか)。
  • 食事中、ときどき、うまく噛めず、すでに口に含んでいた食べ物をこぼすことがある。あるいは、箸をおとすことがある。
  • いつも、めまいや耳鳴りがある。
  • 手足の振るえや痺れがでてきた。
  • 階段の昇降は敷居をまたぐとき、片方の足をよくひっかけることがある。
  • 歩行中、ふらっと、一瞬、よろけそうになったことがある。
  • 物が二重に見えたり、視野が狭くなってきたように感じることがある。
  • 突然、うつっぽくなったり、気分が滅入ることがある。
  • 些細なことで急に涙がでたり、逆に大声で笑ったりすることがある。
  • 早口の人の話が、わかりにくくなってきた。

以上、特に40歳を過ぎ、降圧剤を服用し始めると、このような症状がでてくることが多いのです。しかし、こういった症状に対する優れたサプリメントはいろいろとあるから心配はいりません。

《動脈硬化・心・脳のサプリメント》
1)瀉血
次の写真を見てください。これは脳梗塞をおこした65歳の男性の舌の裏です。二本の青い筋は舌深静脈です。二本とも怒張しています。下の方は数個の瘤のように膨らんでいます。たいへんにひどい「お血」の状態なのです。特に心臓から頭といった部分の血液の循環が悪くなるとこのような状態になります。おけつもし、あなたが鏡でご自分の舌の裏を観察されて、この写真に近い状態であれば、すぐに瀉血をおこなうべきです。二本の舌深静脈に軽くメスをいれ、そこからコップ2~3杯の血を抜くのです。しかし、絶対にひとりで行ってはいけません。また、残念ながらそういう瀉血ができる日本人のドクターもいません。不器用な私もできません。そこで、韓国にある韓方医学専門病院に患者さんをお連れして、そこの先生に、行ってもらうようにしています。極めて効果があります。
こういう実に簡単な診察をなぜ、現代医学の医者たちが行わないのか不思議でなりません。MRIやCTを使った高額な 費用がかかる「脳ドック」より、よほど確かな診断ができます。普通の内科に行かれて、舌の裏を見せてくださいといわ れた人は、まずおられないでしょう。(このサイトの「瀉血専科」をお読みください) 2)月桃加工食品(JIPNAG Ginger®)
月桃による血圧降下、中性脂肪減少、インスリン抵抗性改善、アスタキサンチンによるアディポネクチン増加は、動脈硬化を確実に防いでくれます。さらに、この月桃サプリメントJIPNAG Ginger®)には、ビタミンKが配合されています。しかも、最も重要なビタミンK2のMK7のタイプです。これが1錠あたり10μg含まれています。ビタミンKはカルシウムの動脈壁への沈着を妨げ、動脈硬化の進行を防いでくれます。

3)ビタミンC 5g/日:ビタミン療法の基本中の基本です。
これは毛細血管を含め、すべての血管を丈夫にしてくれます。多めに、日に5000mgはとるべきものです。3~4回に分けてとってください。

4)オメガ3系不飽和脂肪酸(魚油、フラックスシードオイル、エゴマオイル):これらのオイルにはオメガ3系統の不飽和脂肪酸が多く含有されています。このサイトのエイコサノイドのところに詳しい説明があります。そこをお読みください。脳梗塞の場合は魚油、脳出血の場合は植物性のフラックスシードオイルかエゴマオイル。


5)ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸:この三つのビタミンBは、悪性アミノ酸のホモシステインを減らします。B6は日に20mg、B12は日に500μg(これは厚生労働省が推薦している日本人の栄養所要量の200倍ですがとりすぎの心配は皆無です。私は毎日1000μgをとっています)、葉酸は日に400μg。しかし、ことさら葉酸をサプリメントからとる必要はありません。B6とB12で十分です。

6)ビタミンK:ここで、初めてでてくるビタミンなので、少し詳しく解説しましょう。
ビタミンKのKはドイツ語のKoaglation(凝固)由来です。血液の凝固に関係するビタミンとして発見されたのです。
ずいぶん長いあいだ、軽んじられてきたビタミンなのですが、最近、このビタミンの重要性が認識されるようになりました。
ビタミンKはオステオカルシンというタンパク質合成に必要で、このタンパク質は骨にカルシウムを運び入れる作用をします。
もし、ビタミンKが十分に存在しないと、カルシウムが骨から失われ、動脈に沈着します。
すると、動脈硬化の悪化を促すのです。つまり、動脈硬化を防ぐ大切な役目を果たしているわけです。ビタミンKはK1~K7まで7種類あり、そのうちK2のサブタイプであるMK7が最も重要です。
緑野菜にはビタミンKが多く含まれているのですが、K1であって、K2ではありません。K2のMK7を多く含んでいる食材は納豆です。1グラムの納豆をとっただけで、血中のMK7が7倍も増えます。腸内細菌の中にもK2を産生するものがありますが、変動が大きく、K2の安定した供給源にはなりにくく、またK2は肝臓にも十分に蓄積されません。したがって、納豆からか、サプリメントからか補うことがすすめられます。
しかし、サプリメントの中にはK2を含むように表記しているものの、K2でもMK4しか含まないものもあるので注意してください(MK4は吸収ははやいのですが、血中には数時間しかとどまることができず、さほど効果をあげることができません)。理想的には、MK7が100μg/日、MK4が1000μ/日、K1が1000μg/日が、三つ同時にとれるサプリメントがいいのです。

 また、肝臓がんの予防効果もあることが日本で確認されています。ですから、ウイルス性肝炎にかかった人は、是非、予防のためにも積極的にビタミンKのサプリメントをとったほうがいいでしょう。このことについては、肝臓がんのところにも書いていますから、そこもお読みください。
 ステロイド剤を服用している人は、尿からのビタミンKの排泄が上昇します。ですから、積極的にこのビタミンを補うようにしてください。

 ただし、心臓弁の置換後、心房細動などで、ワルファリン(商品名:ワーファリンなど)を服用している人は、ビタミンKはとらないでください。またビタミンKを多く含む納豆、クロレラの二つには注意してください。ワルファリン服用中に納豆を1回(100g、市販の1包)だけ摂取しても、3日間以上もワルファリンの作用は減少します。

7)ビタミンB2 50mg/日。リボフラビンともよばれ、ビタミンB群のコーディネイター的役割を果たし、各種ビタミンBが効率的に働くように作用します。また、強い抗酸化作用をもっており、動脈硬化防止に役立ちます。

8)ビタミンE 400IU/日。必ずミックスタイプで。そして、CoQ10とともにとるべきです。そうでないと、逆効果をおこすこともありえます。

9)ルチン 100~500mg/日:この物質は特に毛細血管を丈夫にしてくれます。ソバにたくさん含まれていますから、積極的にソバを食べて下さい。特にダッタンソバがすすめられます。ダッタンソバが無理なら、できおるだけ色の濃いソバを選んでください。

10)ルンブロキナーゼ 100~150mg/日:これはミミズから抽出された酵素です。日本でできたサプリメントで、外国ではほとんど知られていません。フィブリン(線維素)のみを融解し、血栓の形成を阻害するのに非常に有効です。ルンブロキナーゼの特長の一つは速効性にあります。心筋梗塞や脳梗塞をおこしたときに救急病院で処方されるウロキナーゼのように、血栓を素早く溶かしていきます。したがって、「そろそろバイパスの手術がすすめられますね」と医者からいわれたときなどには、ぜひ試してください。 しかしそれは非常に作用がきついということも意味します。したがって、毎日はとらないほうが無難です。特にアスピリンなどを血栓予防あるいは大腸がん予防のために服用している人は、ルンブロキナーゼといっしょにとらないほうがいいでしょう。この二つを毎日とっていて、皮下出血おこしている患者さんがいました。私は個人的に、2~3日に一度ほどとっています。また、長時間の国際線の飛行機に乗る前にもとります。

 特にフィビリノーゲン値が高くでた人はルンブロキナーゼがすすめられます。2週間ほど毎日連用して、再度、フィビリノーゲン値をチェックしてください。
 もし、糖尿病を患っておられるなら、積極的にこのルンブロキナーゼをとって下さい。膵臓の微小な血管の詰まりを改善してくれ、ランゲルハンス島のβ細胞からのインスリンの分泌を促し、糖尿病の改善にも役立ちます。 しかし、脳出血、眼底出血、消化管出血をおこした人は、特にこのルンブロキナーゼの摂取は慎重にしてください。高血圧が合併していれば、出血のリスクがかえって増すからです。

以上1)~10)までのサプリメントは健康な血管をつくるために、予防的にもとっていただきたいものです。動脈硬化そのものは痛くも痒くもなく何ら症状を呈しません。したがって、予防のためといえど、9種類ものサプリメントをとることは面倒であり、かつ不経済だと感じる人はけっこうおられます。そういう場合、最低、ビタミンC、オメガ3系不飽和脂肪酸だけはとってください。この二つのサプリメントはあらゆる病気に対する基本的サプリメントです。

10)テトラサイクリン:最近、テトラサイクリン系の抗生物質であるミノサイクリンが脳卒中に有効であることがわかってきました。Neurology(2007;69:1404-1410)。発作後、6時間~24時間以内にミノサイクリンを投与すると、有意義に障害が軽減するのです。したがって、常備薬としてミノマイシン(ミノサイクリンの商品名)を家庭においておくのは理にかなっているでしょう。もっとも、脳卒中の予防のために毎日服用するのではありません。おこったときに、後遺症を少なくするために、すぐに服用するのです。
もし、高血圧を合併していれば、高血圧のところで述べるサプリメントも足してください。


ここに述べたことは、あくまで一般的な参考としての情報であり、読者が医学知識を増やすための自習の助けになるものであり、それを越えるものではありません。 また、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに書かれてあるサプリメントをとったり、治療法を行い、症状が悪化しても、いっさい責任はとれません。

ホームページ記載のサプリメント入手ご相談先
  ライフアップ・デリバリーサービス
spt@makise.jp

〒605-0904 京都市東山区大阪町 358-4 TEL(0120)-454-344 / 電話受付時間:12:00~18:00(日曜日を除く)