
insulin-like growth factor-1の略です。ヒト成長ホルモンの刺激で、このIGF-1というポリペプチドが肝臓で代謝され、そこでやっと先に述べたようないろいろな作用を示してくれます。
成長ホルモンの形のままでは、若返りの作用はないのです。したがってIGF-1を補った方が効率的ではないかという考え方が出てきます。
しかも、このIGF-1は遺伝子工学でつくり出す必要はないのです。自然界に存在するのです。鹿茸(ロクジョウと読みます)にふんだんにふくまれています。
雄の鹿の角は毎年、春になると脱落しますが、鹿茸とはその脱落した後に新生する幼角(袋角)を乾燥させたものです。昔から中国ではストレス、不妊、高脂血症、高血圧、骨粗鬆症、糖尿病、リウマチ、貧血と数多くの症状に使われてきました。
古代中国では鹿茸にIGF-1が含まれていることなどまったく知られていなかったのですが、経験的にそれを利用していたわけです。
これを冷却圧縮して、スプレー方式で舌下から吸収させます。ぼくとしては、遺伝子工学によってつくられた、ヒト成長ホルモンと同じ構造をした成長ホルモンより、鹿茸のIGF-1のほうが安全であるとみなしています。
少なくとも1600年代には鹿茸大捕湯という、鹿茸を基本とした有名な漢方がつくられ、現代まで使われているわけですから、その効果と安全性は400年以上にわたって確かめられています。
ここ10年、にわかに人気がでて商業ベースにのって使われだしたヒト成長ホルモンとは一線を画されるべきものでしょう。
また、鹿茸はLH(黄体化ホルモン)も含有しています。LHはテストステロンの分泌を促しますので、精力増強にも役立ちます。その他、必須アミノ酸、各種ビタミン、ミネラル、コンドロイチン、グルコサミンなども含んでおり、一般的な健康増進にもいいでしょう。
しかし、ここで気にかかるのですが、IGF-1のレベルの高い人は、低い人と比べて4倍も前立腺がんになりやすいと最近いわれており、近い将来PSA(前立腺特異抗原:前立腺がんのマーカー)といっしょにIGF-1もマーカーとして使われる可能性があるということです。
また、IGF-1は前立腺がんのみならず、一般的にがんを誘発しやすいというデータもあります。しかし、少なくとも400年にわたり滋養強壮のために使われていた鹿茸が、がんを誘発するとは考えにくいことです。
なるほどIGF-1が、がん誘発因子である可能性は非常に高いようですが、それは単独にIGF-1のみ、あるいは大量に取り込まれた時にそうなるのであって、鹿茸という自然なかたちで他の多くの物質といっしょに取り込まれた場合、そうはならないのではないでしょうか。もっともこれはあくまで憶測であり、厳密な医学的根拠はありません。
ある薬をつくるとき、西洋医学は純粋に薬の成分のみを抽出しようとします。純粋に抽出された薬効成分は、ほんのわずかでも強力な作用を示してくれます。しかし、それは本来、単独では自然界に存在しなかった物質なのです。
したがって、長期に人体に使用された場合、どのような結果を生み出すかわかりません。遺伝子工学でできたヒト成長ホルモンは、それ単独では存在しません。それを注射で人体に注入するということは、ある種のリスクを常にはらんでいるでしょう。
したがって、ぼくは、自然界に存在する鹿茸からIGF-1を吸収するほうが、ずっと安全だと考えています。
《IGF-1はリコピンやセレンと一緒に》
しかし、IGF-1は将来、前立腺がんの腫瘍マーカーになるかもしれないといわれるくらいですから、やはり慎重に扱うべきです。そこで、特に前立腺がんに有効なカロチノイドの一種であるリコピンも同時に補うことです。
トマトの赤い色素にふんだんに含まれています。リコピンは、1日6~10ミリグラムほどが望まれますが、これをトマトから得ようとすれば、けっこうな量を食べなければいけないので、サプリメントから補って下さい。
また、そのさい、リコピンだけのサプリメントより、他のカロチノイドがミックスされたタイプの方を選んで下さい。
またセレンというトレイスミネラルも前立腺がんのみならず、非常に多くのがんの予防にも効果がありますので、是非、一緒に摂ってください。
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