スイスの若返り治療は昔から有名でした。元祖はポール・ニーハンス博士で、羊の胎児の肝細胞を筋肉注射するのが基本です。

もちろん、非常に清潔な環境で、この治療のためだけに育てられた羊を使い、細菌やウイルスの感染が起こらないように注意深い処理がなされた細胞を、人体に注入するのです。その効果は伝統的に高く評価され、世界中のVIPが、今でもおしのびで受けに行くほどです。

風光明媚なレマン湖のほとりにその伝統を受け継いだ若返りクリニックが散在します。数年前から、日本から患者さんを連れて、私も勉強を兼ねてずいぶんと行きました。

しかし、ここでちょっとした異変が起きたのです。それは、2007年4月から、スイスではいかなる病院やクリニックでも、動物製剤を注射に使ってはいけないという法律ができたのです。

BSEの発症を危惧したのです。したがって、細胞注射を行っていた若返りクリニックは急遽、治療内容を変えざるを得なくなってしまいました。

その代表例が、ラ・プレーリーというクリニックです。化粧品まで日本でも出している、いわばブランド的アンチ・エイジングのクリニックです。今まで注射していた羊の胎児の肝細胞を、注射せずに、患者さんに飲ますようにしたのです。

そして、それが体内に吸収しやすくなるように、一種の脂肪を注射するのです。苦肉の策のような気がします。

普通、月曜から金曜まで宿泊し治療を受けます。したがって、治療費、飛行機代、宿泊費などをすべて含みますと、200~250万円ほどかかってしまいます。もっとも、スイスの最高級のリゾート地で若返りの治療を受けることを考えれば安いものかもしれませんが。そういうわけで、ご希望の方には今でも紹介しています。

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