
加齢に伴い血管の弾力性が少なくなりますから、血圧を上昇させるのです。それを無理に下げると、どうなるでしょうか?特に脳がやられます。脳は心臓より高い位置にあるので、脳に酸素や栄養分を運ぶ血流が少なくなります。すると、当然、ボケが始まります。
1987年の厚生省の「老人保健法による健康診査マニュアル」によると、治療を要する血圧は180mmHg/100mmHg以上であったのが、2004年には140mmHg/90mmHg、そして2008年から始まるメタボリックシンドロームに基づく保健指導プログラムでは130mmHg/85mmHgと下方修正されてきています。
その結果、日本国民成人の約20パーセントが降圧剤を服用することになるのです! 世界で最も長寿な国民の5人に1人が降圧剤を服用という信じられない事態が起きているのです。確かに統計的には長寿です。
しかし、寝たっきり老人が多いのも現実です。そのからくりは、降圧剤の過剰投与です。
血圧が高いことを否定的にとらえがちですが、血圧は高くても、血管が丈夫であれば、何ら問題はないはずです。むしろ、低ければ、当然、力が入りません。低血圧の人は、特に朝は起きづらいものです。顔色は冴えず、20代の人でも、低血圧の人に若々しさはありません
一昔、日本人があまりにも低蛋白、低脂肪の食事をしていたとき、血管がもろく、高血圧は脳出血の大きな原因でした。ところが、現代は脳出血が減って、むしろ血管が閉塞する脳梗塞の方が多くなっているのです。無理な降圧は、脳梗塞やボケを誘発しているのです。
また、40代くらいから降圧剤を服用すると、男性ではほとんどの人が精力の減退を訴えます。それは、ペニスに行く動脈の圧力が減り(つまり降圧)、ペニスの血流が十分でなくなるからです。そして、人の名前が出にくくなります。
これを読まれている人は、きっと思い当たるはずです。つまり、一言でいうと、降圧剤は若さの敵なのです。可能な限り服用しないほうがいいのです。(しかし、もちろん、常に160mmHg/100mmHg以上で、糖尿病を患っている人、また喫煙する人、脳卒中や心筋梗塞が家系的に多い場合は降圧剤を服用するべきです)。
サプリメントクリニックの「高血圧」のところをお読み下さい。
また、同時に、高脂血症剤も若さの敵です。コレステロールは性ホルモンの源泉です。無理に下げることほど愚かなことはありません。DHEAの説明の代謝図を見直してください。
最初にコレステロールありきなのです。コレステロールを下げながら、DHEAやテストステロンを補うほど、矛盾した治療はないのです。
そして、何度も言いますが、コレステロールだけでは動脈硬化をおこさないのです。悪玉コレステロール(LDL)だって、人体に非常に必要なのです。薬で無理に下げる必要など、さらさらないのです。
特にHMG-CoA還元酵素阻害薬(最も日本で頻繁に使われている高脂血症剤)は、大事なCoQ10(抗酸化ネットワークと抗酸化クインテットのところを参照)を枯渇させます。
かえって、これは心臓の働きを弱くするのです。低コレステロールでは、免疫の力も弱ってきます。がんにもかかりやすくなるのです。うつにもなりやすいのです。
そして、抗うつ剤。これも、人から若さを奪っていきます。また、降圧剤と同様に、多くの男性でED(勃起障害)を起こしがちです。抗うつ剤を服用していると、活力がなくなると訴える患者さんは非常に多いのです。
降圧剤、高脂血症剤、抗うつ剤。この三つは、若さ剥奪系三薬です。最初の二つを同時にとっている人は、かなりの数に上ります。また、最近、やたらと、「うつ」が喧伝され、不必要な抗うつ剤の使用が目立ちます。
倒産、失恋、離別、病気、セクハラ、――。昔は、抗うつ剤で対処しませんでした。しかし、今はすぐに抗うつ剤に手をだしてしまいます。結局、この三つを同時に服用している人の数がどんどん増えてきています。
はっきり、いっておきますが、これら若さ剥奪系三薬を服用しているかぎり、どんな若返り治療も効果は半減します。是非、ビタミン、ミネラル、ハーブなどで対処してください。
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