プロカインという局部麻酔薬は100年前の1905年にできました。それ以来、虫歯を抜くとき歯科で、あるいは外来で小切開をするときに外科で、今でも頻繁に使われています。

それが老化を遅らすことに効果があるとは、ルーマニアのアナ・アスラン博士が1956年ドイツのカールスルーエで開かれたヨーロッパ老年学会議で発表するまで、ほとんど気づかれませんでした。

そらからもそんなバカなことはあり得ないということで、つい最近まで無視されてきました。医学部でもプロカインに老化防止の効果があるとは教わりません。アスラン博士はそれ以来、営々と実績をつみデータを集め、若返りに効果があると実証しました。

彼女のクリニックを訪れて治療を受けた数多くの有名人には、ケネディー、アデナウアー、ド・ゴール、毛沢東、ホーチミンといった政治家、チャップリン、カーク・ダグラス、マレーネ・デートリッヒといった映画俳優、サルバドール・ダリといった画家などがいます。

普通、プロカインの半減期は非常に短く、体内に長くは止まりません。歯を抜いたときのことを思いだして下さい。3~4時間は口の中が麻痺して何を食べても味がしません。しかし、そのくらいの時間が過ぎてしまえば、味覚が回復します。つまり麻酔の効果が消えたのです。

しかし、このように早く消えてしまえば、若返りには役立ちません。もっと体内に長く止まってくれなければなりません。その工夫をこらして、若返りに役立つようにしたのが、商品名ジェロヴィタールあるいはゲロバイタルというものです。インターネットで検索すればいくらでもでてきます。

注射用にアンプルに入ったものと、経口で簡単に服用できる錠剤タイプ、肌に塗るクリームもあります。ジェロヴィタールの本場、ルーマニアで専門医に注射を打ってもらうツアーも日本からあるくらいです。

麻酔薬だからといって、のんだから眠たくなるようなことはありませんが、注射を打つと、しばらく体がだるくなる人がいます。体内に入ると30分前後で、PABA(Para-aminobenzoic acid) とDEAE( Diethylaminoethanol)という2つの物質に分解されます。

PABAは、腸に棲息する体に有用なバクテリアがビタミンB群、ビタミンK、それに葉酸を産出するのを促します。DEAEは脳のMAO(mono-amine oxydase) のレベルを正常化させます。そのため、デプレッションにも効果があります。非常に安全な薬で副作用はほとんどなく、何かの間違いで大量に服用しても無害です。

またあらゆるサプリメントと同時にとっても問題はありませんが、精神科から出されている薬を服用している人は主治医に相談して下さい。特に抗うつ剤を服用している人は、必ず主治医のアドバイスが必要です。

私は数年前からこの製品に非常に興味をおぼえ、自分にもまた患者さんにも注射をためしてみましたが、正直に言って、さほど顕著な効果を感じられず、しばらく無視していました。

しかし、最近、オリジナルなジェロヴィタールに改良を加えて、錠剤であるにもかかわらず、非常に体内への吸収率を高めた製品に出会いました。

それを開発したのは、20年近くプロカインをベースにしたサプリメントを専門に研究しているアメリカの学者です。

オリジナルなジェロヴィタールの6倍もの生物活性があるといううたい文句に、半信半疑ためしてみたところ、深い眠り、疲労感の軽減、精力の増強、白髪の防止など、確かな手ごたえを感じたので、最近は患者さんにもすすめています。

非常に神経を使ったあとなど、特にこのサプリメントは効果的です。

このユニークで新しい形であるジェロヴィタールの最大の作用は、傷ついた細胞膜の修復です。老化をはじめ、多くの病気の根源の一つは細胞膜のダメージです。これを修復することによって、さまざま症状が改善されます。したがって効能は、次のように実に多彩なのです。


  • 老化防止
  • 免疫力の強化
  • 慢性病の予防
  • 血液循環の改善
  • 美肌効果
  • 性的能力の向上
  • 毛髪の強化・白髪の改善
  • 記憶力・注意力・集中力の向上
  • うつ(デプレッション)の改善
  • 情緒の安定化
  • 自然治癒力の強化

いくら、大量に、しかも品質のいいビタミンやミネラルのサプリメントを摂っても、それらを吸収するための細胞膜に故障があっては、何の役にもたちません。健康な細胞膜あってのビタミンやミネラルなのです。そういう意味で非常にユニークなサプリメントなのです。

効果の出方はまさに人によって千差万別ですが、多くの人たちは、2、3日で、エネルギーが湧き上がってくるのを実感します。しかし、とりあえず、少なくとも3ヶ月は続けてください。

それによって、最大の効果が得られます。もちろん、その後も続けられることをおすすめします。特に、次に述べる腸溶性ラクトフェリンと一緒に摂ると良いので、普通はセットにして患者さんにお分けしています。

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