
知的作業を高齢になっても続ける人は、全身の老化が遅いことは一般的に知られています。またぼけが始まると、体の老化も速度を増します。
つまり脳と全身の老化は密接につながっており、どちらが先にくるかというより、相互に関連しながら老いていくようです。したがって若い脳を保つということは、若返りに必須な条件なのです。
そのために必要なサプリメントは上記の血管の若さを保つサプリメントや食物以外にも、イチョウ葉エキス、ガラナ、DHA、ALCが非常にすすめられます。
a)イチョウ葉エキス 100~150ミリグラム
バイオフラヴォノイドの一種であるギンゴフラヴォン配糖体とテルペンのギンゴライドが脳の微細な血管の血流を改善し、また不必要な血小板の凝集を阻止してくれます。
もう一つのテルペンのビロバライドには、傷ついた神経細胞の修復作用があるともいわれており、アルツハイマー病の予防にもなります。アメリカでは85才以上の老人の50%はアルツハイマー病に罹患しており、日本でも近いうちにこの病気ががんと並んで非常に深刻な社会問題となると考えられます。
また動物実験ではドーパミンのレベルを上げることが確認されています。このイチョウ葉エキスは、特に脳に必要なサプリメントですが、一般的に血液の循環をよくしてくれ、ペニスの陰茎動脈の血流も改善するためED(勃起障害)にも効き目があります。
年をとってくると耳が遠くなったり、耳鳴りに悩まされることがあります。特に耳鳴りは非常に多彩な原因でおこり、一筋縄でいきません。しかし、イチョウ葉エキスで改善されることがときどきあります。
必ずよくなるとはいいませんが、一度は試してみる(最低3ヵ月)価値はあります。内耳や聴神経を取り巻く微小な血管の血流をスムーズにしてくれるイチョウ葉エキスで耳の老化を防ぎ、プロアンソシアニジンで目の老化を防いで下さい。
イチョウ葉エキスは現在どこの薬局でも売っていますが、日本製はアメリカ製と比べてたいてい3~5倍ほど高価です。個人輸入したほうがずっと安上がりです。就寝前にはとらないほうがよいでしょう。脳の血流がよくなりすぎて頭が冴えて不眠になることがあるからです。
またアスピリンとは併用しないほうが無難です。血の流れがよくなりすぎて脳出血や眼底出血をおこすことがまれにあることが報告されています。
b)ガラナ 2グラム~3グラム
アルツハイマー病では、脳にβーアミロイドという一種のタンパク質が広範に蓄積し、老人斑と呼ばれ、それが脳の神経を破壊していきます。
そのβーアミロイドの合成を、ガラナに含まれているカテキンの一種が阻止することを、日本人の研究者たちが最近突き止めました。ビタミンEにもその作用があるのですが、ガラナはその40倍もの作用があるということです。
また特に長期の記憶力を向上させてくれます。血小板凝集抑制作用も確認されており、その他、疲労回復、スタミナ増強、血液浄化、鼓腸、肥満、消化不良、偏頭痛、動脈硬化などに効果があります。これも夜は服用しないほうが賢明です。理由はイチョウ葉エキスの場合と同じです。
日本でもようやく知名度があがってきましたが、ブラジルではソーダに入れて一種の国民的ドリンクとして昔からのまれています。アマゾンのガラニー族がこの植物を栽培し、その実を伝統的に使っていたことから、ガラナと呼ばれるようになりました。
彼らは戦のときには必ず持ち歩いたといわれています。17世紀半ば宣教師たちが本国に持ち帰り、数多くの研究がなされました。日本ではガラナは媚薬の一種としてしか認識されていないようで、もっぱら、いかがわしい媚薬専門店でしか売られていません。
個人輸入の場合と比べると、1グラムあたり100倍に近いべらぼうな高値がついています。非常に残念な事態です。世界の常識的な価格は、1グラムあたり7~10円であることをおぼえておいて下さい。
ブラジル人の肉の食べ方は、日本人の肉グルメもたじたじと尻込みするほどのすごさです。老人ですら、日本の3~4倍はゆうにあるステーキを平気でたいらげます。しかも、ほとんど毎日です。
ところが、不思議なことに、狂牛病の危険度のレベルは1なのです。
これは当然、プリオンに汚染された肉骨粉を餌にしなかったということに関係しているわけですが、ぼくには、ブラジル国民に広くとられているガラナが人間の狂牛病(つまり新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の発症を予防しているのではないかという気がしてならないのです。
狂牛病とアルツハイマー病は似ているところがあります。したがって、アルツハイマー病に効果があると確かめられているガラナは、当然、狂牛病にも効果があるのではないでしょうか。
ひょっとすると、近い将来、ガラナが狂牛病の予防、治療に脚光を浴びることがあるかもしれません。
c)DHA 300ミリグラム~1000ミリグラム
ドコサヘキサエン酸の略です。しばしば、前出のDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)と混同されますが、まったく違う物質です。
不飽和脂肪酸の一種でありオメガー3の系列に属し、EPA(エイコサペンタエン酸)の近縁です。サプリメントであるフィッシュ・オイルには、このDHAとEPAとが2つ入っています。
どちらも良性のエイコサノイドを産出してくるために必要な脂肪酸なのですが(このへんの詳しいことを知りたい人は、「医者に殺されないための実践ビタミンサバイバル」を参照して下さい)、こと脳に関してDHAは、EPAとは比較を絶して重要な役割を果たします。
EPAはそのままの形では血液脳関門を通過することはできませんが、DHAは通過し、特に記憶を司る海馬領域の神経細胞に多く含有されています。
アルツハイマー病と脳血管障害による、どちらの痴呆にもDHAは効果があることが確認されています。またアルツハイマー病の人の海馬の神経細胞は、著しくDHAが欠乏しています。
さるイギリス人の学者が、日本の子供の頭がいいのは、魚を食べ、それでDHAを十分補っているからだといったそうですが、どこまでその真偽は知りませんが、頭を良くするにはDHAがどうやら非常に役立ちそうです。
しかも、うれしいことには安価なDHAのサプリメントが日本の薬局やコンビニでさえ、簡単に入手できることです。このサプリメントを摂るときは、できれば、「抗酸化クインテット」と一緒に摂ってください
d)アセチル-L-カルニチン(ALC)500ミリグラム~1000ミリグラム
これは9)抗酸化クインテットのところで述べましたので、そこを参考にして下さい。
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