この問いは不謹慎でしょうか?しかし、物質文明の権化のようなアメリカの医者たちは、老化を病気とみなし始めているのです。

皮膚のはりとつやがなくなりしわが増え、髪が薄くなり白髪が増え、骨密度が薄くなり骨粗鬆症になりやすくなり、免疫の力が弱くなりあらゆる病気にかかりやすくなり、回復がおそくなり、視力聴力記憶力が衰えぼけが始まり、最悪の場合アルツハイマー病にいたるこのプロセスは病気以外の何物でもない。

老化がおこらなければパーキンソン病、老人性痴呆、それに骨粗鬆症もおこらない。主に動脈硬化から由来する狭心症、心筋梗塞、脳梗塞も、ホモシスチン尿症という非常に特殊な病気以外、老化がなければまずありえない。

小児がん、白血病、悪性リンパ腫、脳腫瘍以外のほとんどのがんは、ごく一部の例外を除いて老化にともなっている。

小児のがんは、がん全体のたった2%にしかすぎない。20代~30代の白内障は、アトピー性皮膚炎、外傷、あるいは職業から由来するもので、それ以外は滅多になく、99%は老人がかかる病気である。

歯槽膿漏も圧倒的に老人に多い病気である。多くのⅡ型糖尿病も、30代後半、老化がいよいよ本格的に始まるころから発症し始める。肺気腫、肺炎も60代、70代に多い。

つまり、もろもろのこういった病気は、《老化》という病気の合併症なのである。したがって《老化》という人類の業病を治療することができれば、おびただしい数の病気が治るわけである、と彼らは主張するのです。

この主張がどこまで正しいか? そして、老化をどのように「治療」するか。今世紀、ヒトゲノムがすべて解析されたこれから、非常な勢いで検証が進むでしょう。

2.老化のメカニズム→