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僕の健康法(2)

Part1 まずはサンフランシスコへ

 現在、多くの患者さんに処方しているフラックスシードオイルは、ゆくゆくはこのサチャインチオイルに変えるつもりです。ただ、現在のところペルーからの輸入になり、非常に高くつくので、処方できない状態にあるのです。サンフランシスコの学会が終われば、ペルーに行く目的は、このサチャインチオイルの原産地を訪れるためでもあるのです。
 次に食事ですが、基本は和食。しかし、ステーキやマカロニグラタンも時々食べます。腹八分などストイックなことはせず、おなかいっぱいとはいいませんが、満足するまで食べます。糖質制限は行っていませんが、丼もののバカ食いはしません。そして、食後は血糖値が急に上昇する「血糖値スパイク」を避けるために、できるだけ散歩したり、その時間がない場合は、ちょこまかと体を動かすようにしています。夕食は午後9時以降は摂らないように努めています。
 また、グルテンフリーにはまったくこだわっていません。最近「グルテンフリー」と宣伝されている食材や健康食品がいたるところに見かけられ、一種の流行のようになっています。しかし、もともとグルテンフリーの食材は「セリアック病」に対処するためのものであって、この病気は日本人には非常にまれなのです。また、「グルテンフリー」の食材で、糖尿病のリスクが高まる可能性があるからです。その件に関して、欧州糖尿病学会の機関誌Diabetologiaに発表されています。過度の「糖質制限ダイエット」や「グルテンフリー」は、いわゆる「ファッド・ダイエット」になってしまう危険性があるのです。
 運動は、週に4~5回、近くのプールで150メートル泳ぎ、水中を300メール歩くだけです。
過剰な活性酸素を無理に発生させそうなジョギングなどは敬遠しています。本質的に、人体はジョギングに適するようにつくられていなといと思うからです。ちょっと考えてみてください。我々人類ホモサピエンスの先祖はジョギングをしたでしょうか? 原始人が毎日健康管理のために2キロもひたすらジョギングしたでしょうか? 想像するだけで漫画のような光景が浮かんできます。

 彼らが走るのは、獲物を追うときか、あるいは逆に、猛獣から追われるときだけです。一定のペースで、1キロも2キロも絶対に走らない。瞬間的に、全速力で、100メートルから200メートルを駆け抜けたはずです。そういう走り方に適応できたものだけが生き残れ、子孫をつくれたのです。いいかえれば、人体はジョギングに適応できる構造と生理機能を有していないということなのです。
 それなのに、毎日、無理やりにジョギングするということは、どれだけ体に不必要な負担をかけているか、わかりそうなものですが。もし、走るのがそれほどお好きであれば、100メートルか200メートルを全速力で走り、しばらく休憩して、また同じ距離を全速力で走ることです。可能なかぎり、我々祖先の行動を模倣することです。走ることが嫌いなら、無理に走ることなぞ、まったくいりません。
 僕が泳ぐのは、単に好きだからであり、泳ぐときは、水棲恐竜ウオーターガルプから追われていることを想定して、一気に全速力のクロールで25メートル泳ぎ、一休みします(水棲恐竜と人類は、同じ時期には共存していなかったはずだと、恐竜マニアはいうかもしれませんが、まぁ、ええやないですか。単に想定しているだけですから!)。そして、また全速力で25メートル、そして一休み。この繰り返しのパターンです。石器時代の我々の先祖は、ゆっくりと時間をかけた泳ぎはしなかったはずです。ただし、中に一回の25メートルは背泳ぎをいれます。これは、いつも机にむかって、どうしても猫背の姿勢が長く続くため、その是正です。

 これだと、全部で30分もかかりません。それ以上泳ぐと疲れますし、また、時間的にもロスが生じます。日に8時間は睡眠に取られますので、水泳に1時間も2時間もかけられないのです。(もっとも、この運動法は、すでに病気を患っている人は行ってはいけません。また、一気に全速力で走ったり、泳いだりする前の、軽いウォーミングアップの運動は必要です)。
 健康を害する最悪の健康オタクのやり方は、出勤前に排気ガスの充満した街をジョギングし、朝食を十分に取り、昼食と夕食は腹八分に制限し、しかも、くそまずい玄米食、年に二度の定期健診(レントゲンの被爆が多すぎます)。早死にしまっせ、オッサン、オバハン!! こういうタイプの人ほど癌にかかりやすいのです。もう30年も医者をやっていますから、経験上、ほとんど、こう断言できるのです。
 また、数ヶ月に一度は、韓国のプサンにある韓方医学専門病院に、瀉血を受けてもらうために患者さんをお連れしていますが、僕もついでに、瀉血してもらいます。それによって、「お血(おけつ)」を改善するのです。

 「お血(おけつ)」という言葉は西洋医学では使いませんが、血液がどろどろとし、濁り、さらさらと流れない滞った状態をいいます。しかし、いかにも非医学的な表現ですので、僕も正直なところ馬鹿にしていました。血液は常に流れているもので、それがどろどろとして停滞しているなんて、ウイリアム・ハーベーの血液循環説に反します。しかし、実際に瀉血してもらい、その自分の血を見た瞬間にこれが「お血」か、と理解できたのです。暗い紫色をした、見るかに汚い血です。
 こういう血が実際に僕の体内に溜まっているとはとても信じられませんでした。腕の静脈から血液検査のために採血するときに出てくる血とは、性状のまったく異なった感じの血です。この瀉血を定期的に受けることにより、一種の解毒が行われ、ますます体調がよくなっています。  女性は月に一度の生理により、一種の瀉血を行っているとも言えます。生理がなくなると、女性の狭心症や心筋梗塞が急に増え、男性と同じ比率になります。これは、女性ホルモンのせいで、女性の心臓は守られていると解釈されていたのですが、それも一理あるかもしれませんが、月に一度の生理による瀉血を女性は受け、解毒を行っているせいもあるかもしれません。
詳しくは、www.drmakise.comの「瀉血」のところお読みください。

歯周病は特に心・血管系の病気および糖尿病にも深く影響を及ぼします。それを未然のうちに防ぐため2~3ヵ月に一度は歯科で、歯間の掃除をしてもらいます。健康保険が使えますので、読者も必ずそうしてください。


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