
1)マーガリンはジャンク・オイル
バターよりコレステロールが少なく健康にいいと、いまだに信じている人がいます。極端な例では、しろうと向けの栄養学の本に、バターの代わりにマーガリンをと書いている、化石のように古い頭の栄養学の末期的先生もおられます。
しかし、マーガリンは非常に危ない油なのです。常温では液体である大豆油やコーン油といったリノール酸を多く含む油を原料とし、さらにそれに水素を添加し、天然の油であるバターやラードのように常温でも固体を保つ飽和脂肪酸に変えたものがマーガリンやショートニングです。化学式は同じでも、トランス型といって、自然には、ごくわずかしか存在しない油なのです。
自然界やショートニングも同じで、必須脂肪酸としての機能がないため、単なるジャンク油として体内で消費され、かつその消費に大量にビタミン、ミネラルが使われてしまいます。
そして、アトピーにとってもっと注目すべき欠点は、このトランス型ジャンク油は悪性エイコサノイドの一つであるプロスタグランジンE2の産生を促し、良性エイコサノイドに属するプロスタグランジンE1、E3の産生を抑制するのです。
そのため、炎症を悪化させます。さらに、不自然なトランス型構造の油は、細胞膜をつくるための材料とはなりえず、かえって細胞膜を脆弱にし、有害物質の細胞内浸入を容易にしてしまうのです。
アメリカでは2006年1月1日から、加工食品に含まれるトランス脂肪酸の量をその商品に表示することが義務付けされています。日本ではいつものとおりで、厚生労働省は何の動きも見せませんが。マーガリン協会にも役人が天下っているのでしょうか?
2)チョコレートはバレンタイン・デイにだけ
これを食べる患者さんは非常に治りがよくないのです。含有されているカカオに活性酸素をたたく強い抗酸化作用があるので、チョコレート健康法まであるようですが、アトピーには厳禁です。
おそらくそこに使われている油に問題がり、また原料となる豆にかゆみを増す物質が含まれているようです。せいぜい、年に一度、バレンタイン・デイだけにしてください。チョコレート同様に、ココアもだめです。また、コーヒーを飲むなら、紅茶か緑茶にしてください。
3)牛乳は「牛の赤ちゃん」が飲むもの
牛乳は牛の赤ちゃんが飲むものであり、ヒトが飲むものではありません。学校給食で牛乳を強制するようになってから、学童の中にアレルギー疾患が顕著に増えてきました。またアジアの多くの人々は遺伝的に乳糖不耐症であり、牛乳に含まれている乳糖を十分に消化できないのです。
そこで乳糖が吸収できずに腸管にたまり、腸壁に浸透圧をかけて水分を引き出して、おなかをこわすのです。腸を整えることの重要性についてはあとで詳しく述べますが、腸は第二の脳といわれるくらい情緒と深く関係しており、また最大の免疫器官でもあります。その働きを阻害するのはアトピーにとっては非常によくないのです。
また、乳脂肪にはプロゲステロン(女性ホルモンの一種、黄体ホルモン)が多量に含まれており、それによってTh2細胞が増え、アレルギー症状を悪化させます。特に男児がこの影響を強く受けます。なぜなら、もともと男児には女性ホルモンが少ない状態で適応していたところに過剰な女性ホルモンが入ってきたからです。
しかし、多くのお母さんがたは、お子さんの立派な体をつくるために、牛乳でカルシウムを補給しなければいけないと、バカな医者どもから、あるいはマヌケな栄養士どもからいわれているかもしれません。たしかに、カルシウムは必要です。
しかし、世界を見渡すと、牛乳を多く消費する国にこそ骨粗鬆症が多いのです。事実は牛乳を飲む子どもほど骨折率が高く、血液の状態がアンバランスになり落ち着きがないのです。カルシウムは小魚や新鮮な野菜からでも十分に補えます。
象のような巨大な骨格を持った生き物の餌は草であることを思い出してください。あの10トンあまりの巨体を支える骨は草から得たカルシウムからできているのです。
また牛乳を飲み過ぎると、カルシウムとマグネシウムのバランスがくずれ、鉄、マンガン、亜鉛の吸収が阻害され「牛乳貧血」さえおこすことがあります。
中華料理に牛乳を使う話は聞いたことがありません。中国人は長い歴史の中で、アジア人にとって牛乳は良くないことを知っていたのです。世界で最も虫歯の多い国は世界一の牛乳消費国であるニュージーランドです。
反対に、世界一歯の丈夫な人種は、牛乳と酪農にはまったく無縁な世界に住むオーストラリア原住民なのです。
アトピー患者さん、よほどのことがないかぎり、牛乳は避けてください。ただ、学校給食で配られる牛乳を一人だけが飲まないというのも、心理的に問題がありますので、そこのところは担任の先生と相談して、臨機応変に対処してください。
*そこで、よく出る質問ですが、それでは、代わりに豆乳はどうですかという質問です。
牛乳よりまだましですが、これも飲みすぎると危ないのです。なぜか?
日本に‘大豆協会’があるのかどうか知りませんが、もしあったとするなら、彼らがひた隠しにしたい事実があります。
それは大豆を過剰に摂り過ぎると、つまり流行のイソプロテインやそして豆乳から毎日、毎日、摂っていると、甲状腺機能障害をおこすのです。非常に注意してください。インターネットで、「大豆 甲状腺機能障害」と検索してください。資料はいくらでもでてきます。
もっとも、バイアスのかかった意見もありますが、特に発酵という製造過程を受けていない大豆製品の摂りすぎに注意が促されます。しかし、もちろん、味噌、納豆を毎日食べたからとて、まったく問題はありませんので、安心してください。
*ここで述べている牛乳は低温殺菌された牛乳、つまり、スーパーやコンビニで売られている牛乳や家庭に毎朝配られる牛乳です。
乳牛がしぼりとられたばかりの牛乳は、それなりに健康に役立つのですが、このことについては、別の機会に述べます。
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