
リンパ球Th1細胞に対するTh2細胞優位
(1)Th1とTh2
Th1細胞、Th2細胞とは免疫に関係するリンパ球です。ここで、図を見てくだされば、Th1細胞、Th2細胞の人体における位置づけが見通せるでしょう。白血球の一つであるリンパ球がさらに分化した細胞です。
Th1細胞はキラーT細胞の分化や働きを助けたり、マクロファージも活性化し、細菌やウィルスなどの異物を攻撃、破壊して感染を防ぎます。
またB細胞にIgG型抗体を産生させ、Ⅱ型アレルギーやⅢ型アレルギーをおこさせます(Ⅱ型アレルギーは免疫性溶血性貧血や重症筋無力症など、Ⅲ型アレルギーは血清病や糸球体腎炎などで、ここでは詳しく立ち入りません)。
Th2細胞はB細胞にIgE型抗体を作らせます。IgE型抗体はアレルゲンとくっついて、肥満細胞を刺激します。そこで、肥満細胞はヒスタミンやロイコトリエンを放出し、アレルギー症状を惹起させるのです。
そのため、Th2が増えればⅠ型のアレルギー(花粉症、気管支喘息、食物アレルギー、アトピーなど)を悪化させます。
Th1細胞とTh2細胞は、免疫全体のバランスをたもつために、それぞれ異なるサイトカインを出して、お互いに牽制しあっています。しかし、アレルギー疾患をもつ人はTh2がTh1よりも多くできてしまうのです。ちなみにTh1/Th2の正常値は8~12です。
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