ドクター牧瀬のアトピー性皮膚炎完治療法ガイド

 これについてもよく質問されます。これはものすごい種類があります。
どれがいいか迷うのはあたりまえです。しかし、考え方の基本は次のとおりです。

スーパーで売られている、普通の石けんが世界で最も安全なのです。こういうと、患者さんは一様に変な顔をなさいます。みなさん、ドクター推薦の何か特殊な素晴らしい石けんが紹介されるのかと期待されておられるわけで、その期待を裏切ったからです。

スーパーに並んでいる石けんほど人体実験されたものはありません。のべ数千億の人たちが使ってアレルギー症状をおこさないから売られているわけです。これほど確実な安全性の証拠はありません。

ところが、アトピー雑誌などで宣伝されている石けんはいったいどのくらいの数の人に使われたでしょうか? いくら低刺激や何とかといわれても、実際に人の肌に試してみなければわかりません。

したがって、ぼくの指導は、こうなります。

「スーパーで売っている石けんで十分だと思います。しかし、人の肌は千差万別で、特にアトピー患者さんの肌は、たしかに普通の人と違います。したがって、そういう安価で手ごろな石けんを使ってみて悪化するようであれば、そのとき、いろいろ探したらいいことであって、最初から、ろくに人体実験されていない石けんを探しもとめる必要はないでしょう。ただ、ボディーシャンプーだけはさけてください。そして、合成界面活性剤を使っていない、純石けんを選んでください」。

皮膚にはおよそ1兆もの菌が微妙な生態バランスをとりながら住みついています。その中でも表皮ブドウ菌が最も多いのですが、この菌が産生する物質は弱酸性です。 これが皮膚の適度の脂肪酸とともに、表面を弱酸性にしています。

そのおかげで、アルカリ性嗜好の黄色ブドウ球菌などの悪性の菌が皮膚表面で増殖できないのです。

いわば、皮膚常在菌は天然の皮膚のバリアー役を果たしてくれているわけです。したがって、足、陰部、腋といった特に汚れがひどい箇所に毎日石けんを使うことはいいでしょうが、体全体に毎日使うことは考え物です。

特にアトピーの人は合成界面活性剤を使った石けんで過度にごしごし洗うのは禁物です。もともと昔の人は、石けんを使っていなかったのです。お湯でも十分に洗い落とせます。

以上の説明をしても、それでも、よりよい石けんを求める患者さんがずいぶんとおられます。安全であるだけでなく、もっと積極的に皮膚にいい石けんをということなのです。皮膚に栄養を与え、美肌効果も期待できる石けんが心理的にも必要なのです。

また、純石けんを買いたいのが、どこで買ったらいいのかわからいないという患者さんもおられます。そういう場合、私のクリニックでとりあつかっている、石けんをすすめています。  

この石けんの基本素材は沖縄の粘度質の泥灰岩「クチャ」です。これは500万年以上も前に、遠くモンゴルから偏西風に運ばれてやってきた黄砂が、沖縄列島が隆起する前に海底に堆積した超微量で均質な泥です。皮膚や毛穴の奥深く浸透し、カルシウム、マグネシウム、カリウム、珪素など豊富なミネラルを皮膚に与えます。また、皮脂や老廃物を吸着して、効率よく除去してくれます。

まず、ノニとサトウキビを30度~40度で発酵させます。そこにコラーゲンの生成を促す月桃エキス、角質を軟化させるフコイダンを含有するモズクエキス、肌のターンオーバーを促進するAHA(α-ヒドロオキシ酸)を含むハイビスカスエキスやシークァーサーエキスと、琉球ならではの天然植物エキスを配合するのです。それにアーユルヴェーダ医学で古代から使われていたモリンガオイルが加えられます。すると、この石鹸は単に体の垢を落とすだけでなく、皮膚へのサプリメントとしての役割をはたしてくれるのです。琉球方言で新緑を意味する「うりずん」という名前にしました。

油(液体のあぶら)や脂(固体のあぶら)の働きがあまりにも無視されてきました。Dr.牧瀬サプリメントクリニックの基本サプリメントの一つはフラックスシードオイルです。これは経口的に体内に取り入れてもらうための油です。そこで、皮膚からも是非補っていただきたいということで、モリンガオイルが足されたのです。「うりずん」の主成分の約70パーセントは、オリーブオイルにふんだんに含まれているオレイン酸です。しかし、オリーブオイル以上に、必須アミノ酸や各種ビタミンがモリンガオイルには豊富に含まれており、肌の活性化に効果があるのです。

さらに肝心な点は、「うりずん」にはノニやサトウキビの発酵の段階で活躍する数種類の発酵菌が生きているということです。大部分のこれらの菌は皮膚の健康を維持するにおいて重要な働きをします。なぜなら、発酵菌が代謝する脂肪酸で、皮膚を弱酸性に保ち、黄色ブドウ球菌、レンサ球菌など、悪性の菌の繁殖を防ぎます。また、表皮ブドウ球菌などの善玉菌の餌にもなるのです。それに、サトウキビに含まれるスクロース(ショ糖)やマルトース(麦芽糖)は縮合してグルコオリゴ糖になり、この糖は皮膚表面の常在菌のバランスを整えてくれます。したがって、「うりずん」で洗ったあとは、こころなしか軽く皮膚に残っている程度でもいいのです。この石鹸は善玉菌やグルコオリゴ糖もサプリしてくれるからです。

もちろん、合成界面活性剤は使われておらず、その代わりにサポニンを使用することで、純石鹸を数段上回る安全性に達しています。しかも、製造法が大量生産のための中和法ではなく、鹸化法の中でも特に手間ひまのかかるコールドプロセスです。したがって、豊富な天然のグリセリンが自然に溶け込み、非常にマイルドな感触を与えてくれます。これほど丁寧につくられるから、最良の石鹸なのです。アトピーのみならず、ニキビ、吹き出物などの改善のためにも、日に一度は使っていただきたいサプリメント石けんなのです。  

しかし、ぼくのクリニックが沖縄で特別につくらせているこの石けん「うりずん」は、最初に述べたように、のべ数億人という人たちが使ったわけではありません。したがって、中には肌に合わない人もいるかもしれません。当たり前の話ですが、そういう場合は、即、使用を止めて下さい。

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