ドクター牧瀬のアトピー性皮膚炎完治療法ガイド

特に顔にアトピーとニキビが併発することがよくあります。これはけっこうやっかいです。アトピーを治すための軟膏を塗るとニキビがひどくなり、今度はニキビを治そうとすればアトピーがひどくなるということがおこりがちです。

ときどきみかけるケースですが、アトピーとニキビが混在しているのに気づかず、ステロイド軟膏を塗り続けている患者さんです。

ニキビにはかゆみはありませんが、アトピーによる湿疹はかゆいので、そのかゆみをとるためにステロイド軟膏を塗るわけです。しかしその軟膏に含まれているワセリンは毛穴を防ぎ、ニキビをさらに悪化させます。

こういう場合の処置ですが、強い目のステロイド軟膏を短期間集中的に使っていただき、アトピーによるかゆみがおさまれば、すぐにその軟膏の使用を止めるよう指導します。

そしてビタミンB5を中心として、ビタミンB6、葉酸、セレン、ビタミンEなどのサプリメントを摂ってもらいます。非常に効果がありますが、こういったサプリメントは最低3ヶ月続けなければいけません。


*ニキビの原因の一つに、脂腺からの過剰な皮脂(脂肪酸)の分泌があります。この脂肪酸の代謝に最も重要なのが、補酵素A(CoA)です。この補酵素の重要な構成物質がパントテン酸、つまりビタミンB5なのです。

CoAが不足すると脂肪酸を分解できず、これが脂腺から皮膚の表面に出ていき、結果的に毛穴を防いでにニキビをつくっていくのです。

症状が悪化し、細菌による炎症まででてきたケース(いわゆる‘赤ニキビ’)では、抗生物質がはいったアクアチム・クリームやゲンタシン軟膏が処方されることがありますが、現実にはなかなか効きません。さらに、ミノマイシン(テトロサイクリン系)などの抗生物質が飲み薬として使われることもあります。多少、効くことがあります。

しかし、その薬を服用している間はなんとか調子がいいのですが、やめるとまたひどくなることが多いのです。しかし、抗生物質をえんえんとのみ続けることは危険です。

したがって、まずはビタミンBを中心としたサプリメントを試すべきです。それと、睡眠を十分にとって下さい。睡眠不足で緊張状態が続くと、皮脂腺からの皮脂量が増え、アクネ菌も増えてしまうからです。

←12-15.職業の選択は慎重に12-17.石けんについて→