日本語 | English

脂質異常症/高脂血症(コレステロールや中性脂肪の高い状態)

 

ここに述べることは、あくまで一般的な参考としての情報であり、読者が医学知識を増やすための自習の助けになるものであり、それを越えるものではありません。
また、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに書かれてあるサプリメントを摂ったり、治療法を行い、症状が悪化しても、いっさい責任はとれません。 インターネットにより、Dr.牧瀬のアドバイスを受けられたい方は、こちら


脂質異常症(高コレステロール血症)-その2

運動

 最初に適度な運動をバカにしましたが、もしあなたが高齢者で、年金、印税、権利収入などで、苛酷な通勤地獄もない安穏とした自宅生活ができ、 かつ一日中スナック菓子をほおぼりながらテレビの前で娯楽番組を見て過ごせる身分であり、数10メートル先のコンビに行くにも自動車を使い、運動など大嫌いというのであれば、 それはやはり、多少の運動はなされたほうが賢明です。
 ヴァージニア大学の生物統計学のロバート・アボット教授は、ハワイの日系米国人2678人を対象にして、大規模な疫学調査をした結果、 「一日1.5マイル( 2.4キロメータ) 以上歩く高齢者( 71~93才) は、 1/4マイル(0.6キロメータ) しか歩かない高齢者に比較して、冠動脈心疾患のリスクが半減した」と、 発表しています。腰に万歩計をつけて歩くほどのことはしなくてもいいでしょうが、少しは外に出て歩きましょうということです。 日光を浴びながら散歩することは骨粗鬆症予防にも効果的ですから。

 また、運動することによって、胃癌のリスクが20%も減ることが疫学的研究から明らかにされています。


健康診断

このぺージを読まれている人の中には、職場や町内会の健康診断で「コレステロール、中性脂肪が高いから注意しなさい。そのままでは動脈硬化をおこしますよ」と、医者から指摘された方が、大勢いらっしゃるはずです。そして、油ものをひかえ、人によっては薬さえのんでいる方もいらっしゃるかもしれません。そして、いよいよ「メタボ検診」が開始されました。

しかし、ちょっと待って下さい!! ほんとにあなたの中性脂肪は高いのでしょうか? 検査のための採血はいつしたのでしょうか。思い出して下さい。
 コレステロールの値は食事の影響をほとんど受けませんが、中性脂肪の値は食後に著しく上昇します。少なくとも14~16時間は絶食してから採血してもらって下さい。
そうでないと正確な値がでてこないのです。アルコールもだめです。アルコールと脂肪を同時に摂取すると、12時間後にでさえ、通常の2倍の値がでてくるのです。
たとえば、健康診断の前夜、12時ごろまで会社のつきあいで飲んで、しかもつきだしが、「からすみ」だったとします。
そして、翌日午前10時ごろに採血したとなると正確な値がでるわけがないのです。
少なくとも、採血の前日は夕食を午後7時ごろまでに終え、それから水以外は何も摂取せず、もちろん朝食も抜きで、検査に臨んで下さい。

今、述べたことを念頭において血液検査をして、やはり中性脂肪も高いしコレステロールも高いとなっても、これを読まれている人は幸いです。そうやたらと心配する必要はありません。ビタミン、ミネラル、ハーブなどの、副作用のない方法で対処できるからです。

《注意して欲しいこと》

① ご自分の舌の裏を走る舌深静脈を、鏡の前で観察してください。血管が硬化している人は、そこに小さな静脈瘤がときどき見られます。ここに静脈瘤が観察されるということは、全身の動脈にもかなり硬化が存在するということです。コレステロールや中性脂肪の高値が重なれば、これはずばぬけた危険信号です。
古代朝鮮半島では、この静脈瘤から瀉血をして、未然に狭心症・心筋梗塞を防いだと言われます。私のクリニックでは、3カ月に一度ほど、韓国のプサンにある韓方伝統医学専門病院に日本の患者さんをお連れして、瀉血を受けてもらっています。なお、韓方医学であり、漢方医学でないことに注意してください。  次回の「瀉血ツアー」は、日程が決まり次第、トップページの「お知らせ」に告知させていただきます。参加ご希望の方は、お電話(06-6222-7661)にて問い合わせてください。

② もし若年者に黒目の周囲に白い輪ができているような場合や(お年寄の場合はよく認められるのでそう心配はいりません)、黄色の脂肪の塊が、瞼、手の甲、肘、アキレス腱に沈着したりすれば、家族性高脂血症が疑われますので、専門医と相談して下さい。
このような場合、狭心症、心筋梗塞といった心・血管系の病気を惹起する率が非常に高くなりますので、要注意です。

③ また、中性脂肪が1000mg/dl以上の場合、急性膵炎を起こす危険がありますので、これも至急、専門医にかかって下さい。 甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、閉塞性黄疸でも高コレステロール血症が起こります。
 特に、程度の軽い甲状腺機能低下症の場合、見逃されやすいので注意が必要です。
 あなたが女性で、最近、何となくぼーっとしていることが多い、だるい、急に便秘気味になった、体重がふえた、脈が遅くなった、顔あるいは足にむくみができる、生理が不順になった、 しかも血液検査でコレステロールが高いといわれたら、いちおう念のために甲状腺の機能もチェックして下さい。特に、同時にALPが低い場合、要注意です。

 甲状腺の病気は女性に多いのですが、もちろん男性もかかります。今、列記した変調が現われたら、男の人でも要注意です。 「隠れ甲状腺機能低下症」のところもお読みください。

*注意:現在、すでにスタチン系の抗高脂血症剤を服用している人は、急にそのお薬を止めてはいけません。 このサイトをお読みになり、なるほど抗高脂血症剤は不必要だとおわかりになっても、今日から止めるというようなことをなさってはいけません。 一種のリバウンドがおこり、心・血管系に悪影響を及ぼすことがあるからです。必ず徐々に止めてください。 つまり、今まで毎日服用していたのを、最初の2週間は、週に5日。3週目と4週目は週に4日。5週目と6週目は週に3日――、というように徐々に減らしていってください。 今までなんとなくボーッとしてさえなかった頭も、きっとすっきりしてくるでしょう。


高脂血症に対するサプリメント

ここまで読まれたらおわかりのように、健診などで、「コレステロールが高いですね」、 とよく指摘される程度の高脂血症には、サプリメントさえ要らないということなのです。ほんとに、な~んにも要らないのです!! 下げたら、かえって体を悪くしますよ。

 いつもコレステロールが異常に高く、それが不安であるという人は、甲状腺機能の異常、糖尿病、薬品による副作用、腎臓の病気などをチェックしてください。それで、問題がなく、それでも不安であれば、下記のサプリメントを摂られたら良いでしょう。

  • 月桃(JIPANG Ginger®) 4カプセル/日  月桃は、善玉と呼ばれているHDLを増やす働きがあります。
  • アシタバ・カルコン・ジャポニカ 2カプセル/日
  • ビタミンK2 5mg/日 悪玉と呼ばれているLDLを減らしてくれます。
    (しかし、ワーワリンなどを服用している人は、このビタミンは摂らないでください)
  • マグネシウム 200mg/日
  • セレン 200μ/日

(万が一、爪の変形、脱毛、頭痛、めまい、吐き気、不眠、ニンニクに似た体臭、ふけの異常増加、口の中に異常な味が残るというようなことがあれば、それはセレン過剰の兆候ですから、しばらくひかえたほうが賢明です)。

牧瀬クリニックでは、掲載の症状に対するインターネット診療及びサプリメント処方を有料で実施しております。詳しくは、こちらをご覧ください。


著作権に関する表示:当ウェブサイト内のすべてのコンテンツ(記事/画像等)の無断転載及び無断転用(コンテンツを無断流用した改変の掲載も含む)は固くお断り致します。