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癌(がん)の代替療法

 

ここに述べることは、あくまで一般的な参考としての情報であり、読者が医学知識を増やすための自習の助けになるものであり、それを越えるものではありません。
また、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに書かれてあるサプリメントを摂ったり、治療法を行い、症状が悪化しても、いっさい責任はとれません。 インターネットにより、Dr.牧瀬のアドバイスを受けられたい方は、こちら



 癌治療の代替療法の百科事典のようなサイトを紹介します。それは、www.cancertutor.com です。 ほとんどの治療を網羅して、かつ、日々アップデートされています。英語しかないので残念ですが、Google 翻訳でもおよそのことがわかります。
昔は、www.drmakise.com に、かなりのページをさき、癌の代替療法について解説していましたが、このサイトに出会ってから、それらを消しました。この膨大な情報量にとても及ばないとわかったからです。
かつ、オーソドックスな現代医学による癌治療も目覚ましく進歩してきています。ウイルスをベクターに使った治療や、免役療法(200万円もする怪しい免疫療法ではなく、まともなもの)もさかんに研究されています。また、陽子線治療や重粒子治療 も日本は最も進んでいます。やがて、癌は過去の病気になりそうな勢いです。そして、そうなるでしょう。

 そして、癌の早期発見も3年以内には血液1滴で可能になりそうです。下記は、日経デジタルヘル スからの全文の引用です。

 

「血液1滴から13種のがん発見」、実用化へ動きだす
 国立がん中央病院で臨床研究開始、3年後に人間ドックのメニューへ

 1滴の血液から、13種類ものがんを超早期に発見する――。国立がん研究センターは2017年8月、そんな技術の実用化を目指した臨床研究を同センター中央病院で始める。これまでは同センターのバイオバンクに保存された血清検体などを使った検証を進めてきたが、患者から新たに採取する血液による検証をいよいよ始める格好だ。血液や尿、唾液など、簡便に採取できる体液サンプルでがんを検出する、いわゆるリキッドバイオプシーの“本命”とも見なされる技術が実用化へと大きく動きだす。

 国立がん研究センターの研究倫理審査委員会が2017年7月、臨床研究の実施を許可した。患者登録期間は2年間を予定し、3440人分のデータを集める。がんの診断がついた患者約3000人と、健常な男女約200人ずつを対象にする予定だ。3年後をめどに、がんの1次スクリーニング法として、まずは自由診療の枠組みで人間ドックのメニューなどとして実用化することを目指す。臨床研究に参画する企業は、この研究を体外診断薬の臨床性能試験と位置付け、薬事承認申請につなげたい考え。

プロジェクトの全体概要

 今回の臨床研究は、国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 主任分野長の落谷孝広氏が主導する国家プロジェクトの成果に基づく。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が2014年度に、国立がん研究センターや東レ、東芝など9機関と共同で始めた「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト」がそれだ。がん細胞が分泌するマイクロRNAに着目し、乳がんや大腸がんなど、各臓器のがんにそれぞれ特徴的なマイクロRNAを組み合わせて、がんの超早期発見につなげる。

 対象とするがんは、胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓がん、大腸がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、乳がん、肉腫、神経膠腫の13種類である。実施期間は2018年度までで、現在は日本医療研究開発機構(AMED)がプロジェクトを引き継いでいる。

 このプロジェクトで解析対象にするマイクロRNAとは、20個前後の少数の塩基から成るRNA(リボ核酸)のことで、人間の体内には2000種類以上が存在する。近年、がん細胞を含むさまざまな細胞が分泌し細胞間の情報伝達などに関わるエクソソームや、エクソソームが内包するマイクロRNAががんの増悪や転移に深く関わることが明らかになってきた。しかも、マイクロRNAには腫瘍が小さいうちからそのがん細胞の特性を反映するという特徴がある。画像診断や現行の腫瘍マーカーでは見つかりにくい、超早期ともいえる段階でがんを発見できる可能性があるわけだ。

 落谷氏らは、各臓器のがんにそれぞれ特徴的なマイクロRNAが複数存在し、がんの罹患によってそれらの血液中の量が変動することに着目。新たな疾患マーカーとしてのマイクロRNAの可能性を、国立がん研究センターのバイオバンクに保存された血清検体など、約4万3000検体を使って検証してきた。今回、「13種類のがんについて、早期診断に向けたマイクロRNAの候補が出そろった」(国立がん研究センター研究所の落谷氏)ことを受け、臨床研究に乗りだす。マイクロRNAの候補は各がんにつき数個ずつ程度で、 合計で100種類強に絞ることができたという。

 血清検体を使った検証でこれまでに得られた結果は、驚くべきものだ。病期がI期やII期という比較的早期のがんを中心に検証を行い、多くの臓器のがんで「95%以上の検出感度が得られている」(落谷氏)という。特に、乳がんや大腸がんでは非常に確度の高い検出が可能になってきた。

 ただし、バイオバンクの検体は保存中に分解されるなどの影響を受ける可能性があることから、臨床研究では新たに採取したフレッシュなサンプルで効果を確かめる。落谷氏らの手法では現状、検出の感度は95%以上だが、特異度は90%前後にとどまっている。そこで臨床研究では健常者約400人をコントロール群として組み入れることで、特異度の向上を狙う。

 落谷氏らの成果などに触発される形で、最近ではマイクロRNAに関する研究が各所で盛んになっている。内視鏡や針を使って腫瘍組織を採取する従来の生検(biopsy)に代えて、血液などの体液サンプルを使ってがんの診断や治療効果予測を行うリキッドバイオプシー(liquid biopsy)の手法として、マイクロRNAの検出を本命視する向きもある。

 AI(人工知能)のような、最先端の解析技術との相性が良さそうなことも大きな魅力だ。国立がん研究センターは2016年11月、がん患者の臨床情報や、ゲノム/エピゲノム/血液などの網羅的生体分子情報(マルチオミックスデータ)、さらには疫学データや文献情報までをAIで解析し、患者個々人に最適化された医療を実現するプロジェクトを開始。この中でも「マイクロRNAや血液検査の結果に基づくがんの早期診断システムの開発」がテーマの一つに選ばれた。マイクロRNAによるがんのスクリーニングにAIを活用することで、高い精度の検出につながる可能性を示す結果が既に得られ始めている。

大下 淳一=日経デジタルヘルス    2017/08/03 08:00
リンク先:http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/feature/15/327441/080200218/?ST=health

 

 さらに、唾液や尿による癌の早期発見の技術も世界中で研究されていますので、おそらく10年以内には、ドラッグストアで「がん早期発見キット」がせいぜい1000円以内で購入でき、自宅で簡単に癌の早期発見が可能となるかもしれません。

 こうなると、特に非常に被爆の多く、しかも高額なPETやCTを使った癌の検診は激減します。また、マンモグラフィーもなくなり、バリウムを飲んで行う胃の透視も一気にすたれます。
しかし、あまりにも簡易に癌が発見されれば、それはそれなりに、さまざまな問題が発生してくることは否めないかもしれません。神経質な人は、毎月、毎月、検査して、少しでも疑わしいとなると不安になり、それによって、かえって免疫機能が落ちることもあり得ます。また、それに目をつけた、あやしい「~水」ビジネスが跳梁跋扈するかもしれません。

 しかし、いずれにせよ、癌は早期発見されれば、生活や食事の習慣を改善し、適切なサプリメントを摂れば、十中八九、治ります。したがって、私が今、治療を引き受けている癌は、おもに初期の前立腺癌です。月桃加工食品と数種類のサプリメントを組み合わせが非常に効果があります。しかし、これはあくまで初期の場合であり、転移がすでにおこっている場合、即刻、手術や放射線療法を受けるべきで、患者さんにはそうすすめています。サプリメントを使った代替療法には限界があるのです。その限界を見極めることが、代替療法を行う医者の務めであり、無駄な費用と貴重な時間を患者さんに使わせない良心なのです。

 特に大腸癌・胃癌など、消化管系の癌の場合、手術がしやすく、かつ日本の胃腸系の手術技術は世界最高ですから(世界の内視鏡のたぐいは、オリンパスなど、ほとんど日本製です)、初期であっても、代替療法に頼らず、まず病巣を切除すべきです。その後に、再発予防のためにサプリメントを処方しています。
大腸癌の患者さんから以前相談を受けたとき、「さっさと病院で手術を受けてください」と回答したところ、「さっさと」という表現が気に障られたのか、「さっさととは、何事か。お前はひどい医者だ」と罵倒のメールが返って来たことがあります。私は「すみやかに、できるだけ早く」という意味合いで書いたのですが、言葉足らずで、誤解を招いてしまったようです。しかし、やはり、「さっさと」、「すみやかに」、「転移がおこる前に」、「いろいろと代替療法の可能性を探すのに無駄な時間をかけるより素早く」、手術を受けるべきなのです。

 乳癌もそうです。体表に近いところにありますから手術が簡単なのです。また、乳房の再建手術も進んでいますから、術後の乳房の変形もすぐに治せます。ゆめゆめ、代替療法に走ってはいけません。治るものさえ手遅れになり、命を取られます。

 ただ、前立腺癌の場合、手術をすると、わずかな確率ですが、術後の後遺症として尿失禁やEDが発症する可能性があるので、初期の場合のみ、代替療法を試す価値はあります。しかし、3ヵ月それを試みても、PSAが変化しないか、上昇してくるようであれば、手術か小線源埋め込みの放射線療法がすすめられます。

 先日、61才の前立腺癌の患者さんから、下記のような相談がきました。(個人情報保護のため、地名などを変えています)。

今年の3月6日の人間ドックにてPSA値が53.3
組織を取り検査したところ前立腺がんと判明(4月/1日)
4月19日 都内の病院にて骨シンチ検査実施し骨への転移なし。このころのPSA値68.4
PSA値の高さから骨以外への転移の可能性もあるので全身CTを勧められたが、放射線量が多いことと、まずは代替え療法でチャレンジしたかったため、CTを断り、自分でネット等を調べながら、代替え療法を模索中の状態。
糖質制限食をとりながら、重曹、MMS1、MMS2、DMSO+MMS1、水素発生器で入浴、バドガシュタイン鉱石を常時肌にあてる、アルカリイオン水やミネラル分の補給等を7月中旬まで約3ケ月実施。3週間おきに近くの内科でPSAをモニタリングしながら実施。体重は約13Kg減り、BMIも23.5まで下がった。軽い糖尿や高血圧も治り体の調子は良くなった。
ただし PSA値は68→57→60と60を前後しており、決定的に下がってこない。
7月の中からより糖を断つ断糖食に切り替えエネルギーの2〜3割をたんぱく質、7〜8割を脂質(魚や肉で不足する分をココナッツオイルやアマニ脂で補填)
完全な断糖になっていないと思われ(味噌汁やちょっとした野菜や一日一杯の牛乳等)血糖値がなかなか下がらず(空腹時90前後で頭打ち)PSA値も7月24日で64.1
7月19日からサプリメントを飲み始める
亜鉛、αリポ酸、ビタミンD、Ca+Mg、セレニウム、メラトニン、有機ゲルマニウム0.3g、ナルトレキソン3㎎、ブロメライン

今後の最適サプリメントを含むアドバイスをお願いします、
DSMO+セシウムの自宅療法はできないかも含めお願いします(定期的な血液検査とカリウム補填は今のかかりつけ医にやってもらう方向で)


 私のアドバイスは、「即刻、全身のCTをとり、転移がないかどうかを調べ(おそらく転移はあると思われます)、転移がある場合は、ためらわず手術か放射線療法を受けるべきで、下手に代替療法に走っては命とりになります。手術後、再発予防・転移防止のためになら、当方からサプリメントを処方します」、というものでした。この患者さんがなさっている、さまざまな代替療法は、予防や、初期の段階では効果はあるかもしれません。しかし、PSAはいっこうに下がっていない現実を見ると、それらの代替療法は無駄なことは明らかです。私の回答が不満だったようで、その患者さんからは、お礼のメールどころか、私のメールを受け取ったという返事さえ来ませんでした。短いアドバイスですから、もちろん、回答料などいただいておりません。
(質問のメールをお送りくださるのは大いにけっこうですが、私からの回答を受けとられたさいは、お礼のメールは要りませんが、必ず「受信」と一言でけっこうですので、ご返信をお願いします。私としては、回答を送ったはずなのに、それが患者さんに、たしかに着信されているかどうかが、かなり気になり、精神衛生上良くないのです)
この患者さんも、まさに、「さっさと手術か放射線治療を受けられるべき」なのでしょうが、どうなさるのか気になります。


「DSMO+セシウム」による治療は、ずいぶん昔に書いたのが、インターネットのどこかに残っているようで、時々、セシウム療法について質問が来ます。これは、代替療法に精通した医師の観察下で行うべきものですので、最近は紹介しておりませんことをご了承ください。

牧瀬クリニックでは、掲載の症状に対するインターネット診療及びサプリメント処方を有料で実施しております。詳しくは、こちらをご覧ください。


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